2011年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。 【2】

2011年1月1日(土)


2011年への年越しを、京都で迎えました。の、続きです。


何故かやってきた、北野天満宮。
八坂神社と同じく、こちらも大晦日におけら詣をやってますが、目的はそれではありません。
摂社・火之御子社で、古式に則って新しい火をきり出す鑽火祭が斎行されるのです。


境内では雪を被った狛犬が、おけらの準備を見守ってます。
おけら火ももらいたいところですが、足が電車の私は持って帰りようがありません。
昔は京阪も阪急も「おけらOK」だったそうですけど。今なら、ただのテロリスト扱いですが。


19時半、ロクにギャラリーもないまま、鑽火祭、開始。
で、遠巻きに観てるうち、何やってるのかよくわからないまま、終わってしまいました。
除雪の台車や消防隊員を横目に、開いたばかりの屋台で梅うどんを食い、天神さんを辞す。


北門から天神さんを出ると、銭湯の店先に雪ダルマあり。
可愛いので、思わず一風呂浴びてしまいました。北野温泉。中は、結構な入り。
今年最後の風呂でさっぱりしたら、年越し運転のバスに乗車。これから、どこ行ったろかな。


そや、雪やったら知恩院の鐘も、人少ないんちゃうやろか。
そうに違いない、行こ。と思ったものの、乗り込んだ臨時バスは京都駅へ向かって千本通を爆走中。
なので、二条へ停まった時に地下鉄へ乗り換え、東山へ。そして東山から、知恩院へ。


で、着いてみたら、ごらんの有様だよ・・・。
大量の坊さんがバックドロップで打つ、知恩院名物・超巨大な除夜の鐘。
雪であろうと、大人気です。並んでる奴は高年齢、まわりをうろついてる奴は若年層という感じ。


行列の最後尾まで下がってみたの図。
雪で白くデコられた山門が、遥か彼方で輝いてます。23時前で、こんな感じ。
じっと立って待ってると凍死しそうなので、並ぶのを諦め、八坂神社へ移動してみます。


八坂神社西楼門から、初詣待ちの人の海を見るの図。
歩行者天国化した四条通が、境内からシャットアウトされた客で埋め尽くされてます。怖い。
境内も「0時まで人を入れない&出さない」という感じで、あやうく閉じ込められかけました。


客層は、DQN感、夜更かし中学生感、グループの悪ノリ感、多大。
カップルのプレッシャーより、下衆に浮かれる人間のプレッシャーが強く、なかなかに地獄。
でも、その地獄な人たちが警察相手に文句を言いまくってくれたおかげで、
結局帰るものだけ外に出られるようになりました。ほうほうの体で脱出し、下河原通から高台寺へ。


で、着いてみたら、ごらんの有様だよ・・・。
除夜の鐘目当てでやってきた、高台寺。でも到着した23:30の時点で、余裕の整理券切れ。
客は50人くらいでしょうか。意外と色気少なめ+結構おだやかな雰囲気。


高台寺のみならず、東山ではあちこちの寺が除夜の鐘を衝いてます。
「ぼーんぼーん」と連打される様々なキーの鐘の音が、奇妙な不協和音を生成すること、しきり。
もちろん、キング・清水寺も。どうせ無理だろと思いながら産寧坂を登る、23:45。


で、着いてみたら、ごらんの有様だよ・・・。
除夜の鐘+夜間拝観敢行で、ここは普段と変わらん客層が充満。
いや、DQNとカップルとリア充ワナビーの濃度は、普段より濃いかも。果てしなく、うっとおしいです。


鐘楼はもちろん、人間だらけ。
中国人テレビクルーがへばりつき、おまけにどいつもこいつも荒っぽく鐘を打ってます。
そのうちカウントダウンが始まり、0時を回ると、着物着た女が「ハッピーニューイヤー!!」と絶叫。
地獄じゃあ。地獄じゃあ。地獄じゃあ。地獄じゃあ。地獄じゃあ。


地獄で新年は迎えたものの、でもやっぱり除夜の鐘、打ちたいな。
というわけで、円山公園奥の長楽寺へやってきました。ここは鐘つき料金500円也の有料制。
だからなのか、足の便が悪いからなのか、周囲は大混雑でも人は異常に少ないです。


こじんまりとした寺で、小さめの鐘を、58番の整理券で打つ。そんな世界。
ひとり者で確実に除夜の鐘を打ちたい人は、最後のキープで覚えておくとよいかも知れません。
八坂神社や知恩院の混雑を通ると、辿り着くまでが大変ですが。あ、お土産も、あります。


ああ、腹減った。というわけで、三条神宮道の『おふく』へ。
年越し蕎麦を食おうかとも思いましたが、もう蛸薬師堂で食べてるし、そもそももう年越してるし。
なので、「おふくうどん」を注文。餅、天カス、うどん、出汁、あとちゃんと入れられたお茶。至福です。
少しだけ、人間の気持ちを取り戻せました。でもまだ、荒行は終わりません。


三条から満員の京阪に乗り、やってきました、伏見稲荷。
メジャー単独正面突破を謳ううちとしては、逃げるわけにはいきません。動員力、トップですから。
どんなに混んでても、詣でてやる。そう心に決め、単身特攻を試みました。


が、参道に入った途端、ごらんの有様だよ・・・。
京都府南部感漂うDQN上がり男、あるいは大阪っぽい奴、夜更かし中学生、
舌を舐め合うカップルなどなど、珍味な方が若干多目に混ざった群集のプレッシャー、壮絶です。


で、境内に入ったら入ったで、ごらんの有様だよ・・・。
群集が、並んでるというよりただ密集しているだけな、1:50の本殿前。駄目だ、駄目だ。
お山めぐりをして時間をずらそうかとも思いましたが、ウロウロしたせいで疲れて、ギブ。退却です。


一旦京阪で戻ってきた、四条駅。
正月に大増発される伏見稲荷&石清水八幡宮停車の急行が、夜中も頑張ってます。
いい加減もう家に帰りたいですが、電車だって頑張ってるんだから、私も頑張りましょう。何をだ。


まだ人も車も多い2時半の四条通を、ネカフェ目指して歩く。
四条のポパイは、空いてる席なし。なので三条のポパイまで歩き、正月料金で入室。ファック。
朝生に出てる東浩紀の肥満加減に目を見張りながら、2時間ほどしばし休憩。
日の出前にはここを出て、下鴨神社の歳旦祭へ向かいます。

2011年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。 【3】へ続く

2011年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。 【1】
2011年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。 【2】
2011年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。 【3】
 
2012年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。 【1】
2012年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。 【2】

2013年への年越しを、嵐山で迎えました。もちろん、ひとりで。 【前篇】
2013年への年越しを、嵐山で迎えました。もちろん、ひとりで。 【後篇】

2014年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。

北野天満宮
京都府京都市上京区馬喰町
5:30~17:30 大晦日は終日開門
京都市バス 北野天満宮前下車すぐ
嵐電 北野白梅町駅下車 徒歩約10分
JR 嵯峨野線 円町駅下車 徒歩約22分
北野天満宮 – 公式サイト

知恩院
京都市東山区林下町400
9:30~16:30 大晦日は20:30に開門
京都市バス 知恩院前下車 徒歩約5分
京阪電車 祇園四条駅下車 徒歩10分
阪急電車 河原町駅下車 徒歩15分
総本山知恩院 – 公式サイト

八坂神社
京都市東山区祇園町北側625
拝観終日自由
京都市バス 祇園下車 徒歩すぐ 
京阪電車 祇園四条駅下車 徒歩約5分 
阪急電車 河原町駅下車 徒歩約10分
八坂神社 – 公式

高台寺
京都市東山区高台寺下河原町526
9:00~17:00
京都市バス 東山安井下車 徒歩約5分
京阪電車 祇園四条駅下車 徒歩約20分
阪急電車 河原町駅下車 徒歩約20分
鷲峰山 高台寺 – 公式


清水寺
京都市東山区清水1-294
6:00~18:00 大晦日は終夜開門
市バス 五条坂 or 清水道下車 徒歩約10分
京阪電車 清水五条駅下車 徒歩約25分
音羽山 清水寺 – 公式

長楽寺
京都市東山区円山町626
9:00~17:00 木曜定休
京都市バス 祇園下車 徒歩約10分
京阪電車 祇園四条駅下車 徒歩約20分
阪急電車 河原町駅下車 徒歩約23分
京都東山 平家物語ゆかりの寺 長楽寺 – 公式

伏見稲荷
京都市伏見区深草藪之内町68
終日拝観自由
JR奈良線 稲荷駅下車すぐ 
京阪電車 伏見稲荷駅下車 徒歩約5分
京都市バス 稲荷大社前下車 徒歩約7分 
伏見稲荷大社 – 公式