日の出湯の『蛍の夕べ』へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2011年6月12日(日)

『蛍の夕べ』の告知がぶらさがった看板
日の出湯の『蛍の夕べ』へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

日の出湯。
比較的京都駅から近いということもあってか、レトロ銭湯マニアには知られた名湯であります。
京都駅から近鉄線の高架に沿って南西へ進むこと、10数分。
一大ターミナルの徒歩圏とはとても思えない下町情緒溢れる街並の中を通り、
狭い脇道へ積極的に迷い込んだ末に目の前へ現れるのは、昭和の動態保存。
ため息が漏れる、超リアルレトロな外観。外観に輪をかけてレトロな玄関、番台、脱衣場、坪庭。
でも、浴場自体はしっかり改装され、バリバリ現役の実用重視。
情緒がトコトン味わえ、そして実用性もトコトン享受できる、実に素晴らしい銭湯なのであります。
そんな日の出湯が毎年6月に行なってるイベントが、『蛍の夕べ』。
脱衣場そばの坪庭に蛍スペースみたいなのを設置して、淡い光を楽しむという趣向です。
「レトロ銭湯」「坪庭」と、おしゃれな連中が群がって使い捨てにしそうなワードが並んでますが、
実際の内容はさほど賑やかだったり大袈裟だったりするもんではありません。
蛍スペースというのも、坪庭に蛍を放すのではなく、箱の中で蛍を見ることになります。
トップ画像の告知紙も含めて、実に手作り感溢れるイベントなのです。

渋過ぎる外観営業時間案内と『蛍の夕べ』告知
ビュリフォーと、思わず呟きたくなる外観。渋い、渋過ぎる。
銭湯自体もいいんですが、周囲の下町テイストとのマッチングもまた、いいんですよね。
京都府銭湯料金410円を支払い、木製の下駄箱に靴を入れ、土間を上がるようにして脱衣場へ。
一瞬で他所者と見抜いたのか、番台のおばちゃんが「これ使って」と藤籠を用意してくれました。

脱衣場の奥に設置された蛍の箱
脱衣場の奥に設置された、黒い箱。暗幕をかぶされた黒い箱。
あれが、『蛍の夕べ』 です。暗幕の内側へもぐりこみ、箱の中の蛍をじっくりと鑑賞させてもらいます。
湯上りだと、背中が汗だくになって暗幕にへばりつくので、入る前に見た方がいいかも知れません。

内部映像①
で、内部映像。『蛍の夕べ』 。

内部映像②
『蛍の夕べ』 。

内部映像③
『蛍の夕べ』 。

内部映像④
『蛍の夕べ』 。
以上であります。箱の中に入れられた蛍、10匹くらいでしょうか。よく光ってました。


もちろん、風呂にも入っていきます。
お見せできないのが残念ですが、今、睾丸の裏側を洗ってるところであります。


ゆったりと湯船にもつかっていきます。
お見せできないのが残念ですが、今、睾丸の裏側にジェット泡が当たってるところであります。


浴室から出る前は、この素敵な建物を水気で傷めないよう、よく体を拭きます。
お見せできないのが残念ですが、今、睾丸の裏側をタオルで拭いてるところであります。

もう一度蛍小屋へ
パンツだけはいて、コーヒー牛乳買って飲みながら、もう一度蛍小屋へ。
湯上りだと、やっぱり暑い。

客層は、ごく普通の地元の銭湯客です。
皆さん、蛍を熱心に眺めてましたが、これだけが目当てで来た人はいたんでしょうか。
常時5人くらいが途切れることなくやってくるという感じでしょうか。
7割が、単独老人。2人だけ父子っぽいのがいました。あと、学生さんっぽいのが一人。
女湯の客層は、当然不明。ただ、若い人の声は特に聞こえませんでした。
特に他所者を嫌うわけでもなく、歓迎されるわけでもなし。本当にいい銭湯だと思います。

そんな日の出湯の 『蛍の夕べ』。
好きな人と来たら、より蛍なんでしょう。
でも、ひとりで来ても、蛍です。

入り口
【客層】 (客層表記について)カップル:0
女性グループ:不明
男性グループ:3
混成グループ:0
修学旅行生:0
中高年夫婦:0
中高年女性グループ:0
中高年団体 or グループ:0
単身女性:0
単身男性:7

【ひとりに向いてる度】
★★★★★
パーフェクト。

【条件】
日曜 20:00~20:45

日の出湯
京都市南区西九条唐橋町26-6
16:00~23:00 木曜定休

近鉄電車 東寺駅下車 徒歩5分
JR京都駅下車 八条口より徒歩12分
京都市バス   
東寺東門前 or 九条近鉄下車 徒歩5分

公式 日の出湯、レトロなお風呂屋さん