2012年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。 【2】

2012年1月1日(日)


2012年への年越しを、京都で迎えました、の続きです。



0時過ぎ、めでたく新年を迎えたばかりの晴明神社前。
大量の路駐の車に向け、妖しき光が降り注いでます。式神にでもされるんでしょうか。
そういえばここまで来る途中、中学生男子の自転車珍走団が車を挑発してました。謹賀新年。


当の式神が睨みを効かせる、参道。
無茶苦茶な混雑ならスルーしようと思ってましたが、それほどでもないので、闖入。
門前の土産屋も、しっかり営業中。揉めてた方の土産はどうだったか、知らん。


パワーを全開にして参拝客を出迎える、晴明神社・本殿。
といっても、本殿前にお参りの列はさほどなし。客は五芒星グッズの授与所に集中してます。
「こっちもちょっとくらい注目しろ!!」と怒ってるのでしょうか、晴明。


客層は、当然というか何というか、若者中心。
特に地元感溢れるというわけでもないけど、観光客という感じでもない人たち。
ソツのない学生風みたいな奴、やたら多し。カップル、そこそこいますが、特にハイというわけでもなし。


観光ハイ、あるいはオカルトハイのようなテイストは、希薄。
ただ逆に、薄い興味本位・冷やかし系のチャラさはあるので、特に居心地がいいわけでもありません。
単独は、少なし。妖しい神社でよく見かける妖しい姉ちゃんを、ここでも見かけました。


晴明神社を出て、やはり中学生が珍走する今出川通をひたすら東進、
出町柳から元日終夜運転の京阪に乗って、今年もやってきました、伏見稲荷駅。
去年はあまりの混雑にひるみ、日和って逃げを打ちましたが、今年はやります。リベンジです。


と、覚悟を決めて1:30に駅を出た途端、大混雑。
JR踏切を超えると、まともに動けなくなりました。客層なんかもう、わかりません。
ねざめ屋前で、往路は正門&帰りは西門に交通整理され、団子状態でただ正門へ流れてゆくだけ。


15分かけて到達した、本殿前。無理です。今年も、逃げます。
が、そのまま帰るのも癪なので、お塚めぐりで時間を潰してみることにしました。
山を一周すれば、だいたい2時間。それくらい経てば、さすがにこの混雑も緩和されるだろうと。


そう考え千本鳥居に入れば、混雑で牛歩状態。
静止してる時間、長し。二股分岐点では撮影会になり、また渋滞。引き返すことも最早、できず。
30分かけておもかる石のある奥社奉拝所 を通過すると、やっとこさ歩けるようになりました。


歩けるというか、むしろ人は非常に少なくなります。
ただの若者グループ風と、ちょっと濃い目だけど普通の参拝者がチラホラいるくらい。
ご覧の四辻夜景ポイントを越えると、客はさらに減少。普段の夜とさほど変わらない感じになりました。


元旦ならではの光景としては、茶屋の多くが営業してることと、
あちこちで祈祷をやってること、そして蝋燭の火がたくさん点いてることあたりでしょうか。
茶屋、ちょい高めの飲み物やうどん類や、一個80円~100円の塩+お茶付きの卵を売ってました。


元旦早々勇ましい表情を見せる、おきつねさま。
山の上は客層というほどの客はいませんが、さすがに普段より馬鹿は多し。
人の後に付いて歩こうとするおしゃべりの阿呆が鬱陶しい人は、逃げ場がないので注意しましょう。


三ノ峰付近の猫、夜は寝てるのか、姿を現さず。
でも野生の猿は元気に奇声を響かせ、冷やかしの馬鹿な若者たちを震え上がらせてました。


山を下った先の魅惑の新興宗教ゾーンも、すっかり元旦モード。
しかし、人は少なし。「魅惑」だから少ないのか、それとも時間が遅いのか。
と思いながら時計を見ると、もう3時半。さすがに混雑は収まってるだろうと、もう一度本殿へ。


行ってみたら、2時間前の混雑がと嘘のように空いてた、本殿。
3時半なので当然とも言えますが、とにかくお参りをそそくさと済まさせてもらいました。
で、また京阪に乗り、八幡へ帰ります。地元・石清水八幡宮で初詣&初日の出を拝むのです。


4:10ごろ八幡市駅に着き、終夜営業してた駅前の喫茶キャンドルで休憩。
初日の出には時間が早いし、山上にはロクな休憩場所がないので、ここで休んでます。
最近ジャズ喫茶と化し、ライブもやってるキャンドル。でも厚切りのトーストはしっかりと、美味し。


山上へ向かう男山ケーブルも、元日はもちろん、終夜営業。
というかこのケーブル、正月の稼ぎで何とかもってます。1月の収益が年間の5割を占めるとか。
写真では「10分間隔」となってますが、このちょっと前まで、7分間隔で運転されてました。
この時間の混雑は、席が埋まり、同じくらいの人数の立ち客が出る程度。


正月モードの高速運転であっという間に山上へ着き、夜の南総門へ。
本殿がちょっと左向きなのは、写真のミスではなく、仕様です。夜に見ると、何か、格好いいな。
とりあえずは、去年元旦に詣でなかったことを詫び、しっかりとお参りさせてもらいます。


迎春用ジャンボ御神矢で武装された本殿では、歳旦祭を斎行。
といっても能の奉納とかではなく、本殿の中で何かやってるクローズド仕様。
境内、まばらな人がまばらに参拝してます。御神矢の授与も、まばらながらもほぼ休みなく展開。


お参りの後は、休憩所・石翠亭で厄除うどんを食す。
セルフ形式で600円也。味は、今時の冷凍麺は美味いですなあ、という感じでしょうか。
「暖かいうどん御用意しております」と、エンドレス&無機質に流れる案内が、うるさくてかつ怖い・・・。


そうこうするうちに、時間はもう6時半。
ジャンボ御神矢の向こうで、東の空が少し明るくなってきました。
ぼちぼちケーブル山上駅すぐそばの展望台へ移動して、初日の出を拝もうと思います。


とは言うものの、この初日の出、実はなかなか残念なものでして。
東に聳える山々の向こうで、赤くなる空。しかし、太陽はあそこから登ってくるのではありません。
写真の右端、木がごちゃごちゃと立て込んでるあたりから、顔をのぞかせます。


こんな感じで。お陽様をジャストの位置で隠してくれる、樹木あり。
別アングルを求めて動き回る人民を嘲笑うかのように、太陽はどんどん高度を上げていきました。
「叩き切れ!!」と思わず叫びたくなりますが、ここは男山京都府歴史的自然環境保全地域。
平民の小さな欲求など、当然後回しでございます。


仕方ないので向きを変えてました。
鬼門方向で、きっと今頃は展望台がスシ詰めになってるであろう京都タワーを、優雅に望む。
客層は、地元&枚方など大阪圏も含む近隣風。観光客テイストの者は少なく、京都テイストも薄し。
DQNテイスト、人が少ないためか、ほとんどなし。カップルは、とことんいません。


お土産は、鳩の入れ物にはいった『鳩みくじ』 500円也。
結果は、八幡さん名物の 『平』 。「並」とか「普通」とか「別に」くらいの意味です。いや、知らんけど。
縁談は『破れる』そうですよ。破れるほどの縁談が持てるよう、頑張りたいと思います。

というわけで、2012年への年越しでございました。
いろいろあり過ぎた2011年からの年越しだったわけですが、
各スポットの客層や街の雰囲気などは、去年とさほど変わらずという感じでしょうか。
どこも、観光客は少なめでネイティブよりの正月が味わえるという。

そんな、京都の年越し。
好きな人と越せば、よりゆく年くる年なんでしょう。
でも、ひとりで越しても、ゆく年くる年です。

2012年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。 【1】
2012年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。 【2】


2011年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。 【1】
2011年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。 【2】
2011年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。 【3】

2013年への年越しを、嵐山で迎えました。もちろん、ひとりで。 【前篇】
2013年への年越しを、嵐山で迎えました。もちろん、ひとりで。 【後篇】

2014年への年越しを、京都で迎えました。もちろん、ひとりで。

晴明神社
京都府京都市上京区晴明町806
通常拝観 9:00~18:00

京都市バス 一条戻橋・晴明神社前 or
堀川今出川下車 徒歩約2分
市営地下鉄 今出川駅下車 徒歩約12分

晴明神社 – 公式

晴明神社 – Wikipedia

伏見稲荷大社
京都府京都市伏見区深草薮ノ内町68
昼夜問わず参拝可能

JR奈良線 稲荷駅下車すぐ 
京阪電車 伏見稲荷駅下車 徒歩約5分
京都市バス 稲荷大社前下車 徒歩約4分

伏見稲荷大社 – 公式

伏見稲荷大社 – Wikipedia


石清水八幡宮
京都府八幡市八幡高坊30
通常拝観 だいたい6:00~18:00

京阪電車八幡市駅下車 男山ケーブル乗り換え
男山山上駅下車 徒歩約5分
ひたすら階段の場合は、徒歩約20分

石清水八幡宮 – 公式

石清水八幡宮 – wikipedia