妙心寺塔頭・退蔵院へ、夜桜を観に行ってきました。もちろん、ひとりで。

2013年4月11日(木)


妙心寺塔頭・退蔵院へ、夜桜を観に行ってきました。もちろん、ひとりで。

妙心寺といえば、「行く」 ところではなく、「通る」 ところ。
少なくとも花園周辺に住んでると、そんな印象を持つ方も多いんじゃないでしょうか。
禅テイスト全開の整然さを誇りながら、何故か大徳寺のような色気が無いだだっ広き境内に、
やはり整然としてるけど色気無き伽藍、そして大半が年中無休で拝観謝絶の塔頭が並ぶ、妙心寺。
臨済宗妙心寺派の大本山でありながら、ベタな観光客で溢れるようなことはほとんどなく、
といって、通気取りや穴場探しのネタになるような、消費者の自意識に優しい所もない、妙心寺。
信徒以外の人間から見ると、正直、ただただ広いばっかりという感じの寺であります。
独立した町と言えるくらい広いゆえ、クローズすると周辺住民の通行の妨げとなるということで、
山門の脇に設けられたくぐり戸は終日開放され、住民の通行が可能になってるんですが、
近所の方も、境内で足を止める人はほぼなく、自転車などでさっと駆け抜ける人が圧倒的に、多し。
「行く」 ところではなく、「通る」 ところ。そんな妙心寺であります。どんなだという話ですが。
しかし、そんな色気が全然無い、チャラチャラ浮ついたところがない質実剛健なる妙心寺にあっても、
中には常時公開され、桜のライトアップなんかを行ってしまう塔頭も、あったりします。
それが、退蔵院。室町期に開創された、妙心寺では三番目に古い塔頭です。
瓢箪で鮎を押さえるという、禅問答の世界を絵画化した 『瓢鮎図』 で有名な寺院ですが、
画家・狩野元信が、滝水が海へ流れ出る様を石と白砂で表現したという、枯山水 「元信の庭」 や、
四季折々の花々や池を配した、中根金作氏作庭による昭和の名庭 「余香苑」 もまた、有名。
やや小ぶりながら、桜もまた見事であり、2013年春は 『そうだ 京都、行こう』 とも提携。
かなり、色気を出してるのであります。「行く」 ところに、なってるのであります。
そんな退蔵院、さらに色気が増すであろう夜桜を、観に行ってきました。


JR花園駅を出て、王将花園店の餃子臭を嗅ぎながら辿り着いた、妙心寺・南総門。
門、閉まってるのがわかるでしょうか。初めて見る方は 「入れない」 と思われるかも知れません。
もちろん、夜間拝観をやるからには入り口、存在します。山門右下辺りに、くぐり戸があるわけです。
エンドレスでやってくる近所の人の自転車とすれ違いながら、狭いくぐり戸を通って、境内へ。


退蔵院は、南総門からだと左手、方角で言うと西側に、あります。
写真の左隅にテントが光ってるのが見えるでしょうか。あれが、夜間特別拝観の受付です。
妙心寺本体の夜の姿も見ときたいところですが、こっちはライトアップはなく、全域に渡りほぼ暗黒。
肉眼だとこれはこれで味があったりするんですが、写真には何も写らんので、さっさと退蔵院へ。


特設テントでチケットを買い、山門入ってすぐの、適当に撮った石燈籠。


少し進んだ先、絶賛分譲中の墓地の奥からチラっと見えた、紅枝垂桜。


近くにあらば寄って観た、紅枝垂桜。


陰陽の庭こみで観た、紅枝垂桜。


陰陽の渦に吸い込まれそうな、紅枝垂桜。


近くにあらば退いても観た、紅枝垂桜。


枯山水の岩に垂れかかるような、紅枝垂桜。


ライトアップされた、何らかの枝葉。


ライトアップされた、何らかの茶室。


ライトアップされた、昭和の名庭。


ライトアップされた、江戸期の水琴窟。


普通に電灯が付いてる、お茶席入り口。


そして、狭いけど異常に見物な、茶室・大休庵 の枝垂桜。


狭いがゆえに映える、枝垂桜。


じっと見てると、頭がクラクラしてきそうな、枝垂桜。


夜の闇と強烈なコントラストを放つ、枝垂桜。


で、お帰りはこちらの仮設通路から。


お好みでしたら、元信の庭にもお立ち寄り下さい。


お好みでしたら、おみやげ処にもお立ち寄り下さい。


で、『そうだ』 ポスターに見送られながら、退出。大休庵、凄かったなあ。

客は、夜だからか、少なめです。
といっても、貸切になる少なさではないし、逆にどこにでも常に人はいますが、
いわゆる 『そうだ』 的なツアー団体が押しかけて来るようなことは、ありませんでした。
カップルは、少なめ。いなくはないですが、問題になるようなボリュームは、なし。
客の大半を占める中高年は、意外にも地元系、それも近所系な感じの人が、やや多め。
観光客丸出しの人を見て 「東京から来はったんやなあ」 とか言ってるおばちゃん連中、多し。
あとは、そのベタな観光客。年寄りでかつ渋好みを自認するような、ベタな観光客です。
単独は、ほぼカメ。爺は少なく、オシャレ系もそうでない系も、若いのが多し。

そんな妙心寺塔頭・退蔵院の、夜桜。
好きな人と観たら、より退蔵なんでしょう。
でも、ひとりで観ても、退蔵です。


【客層】 (客層表記について)
カップル:1
女性グループ:0
男性グループ:0
混成グループ:0
子供:0
中高年夫婦:2
中高年女性グループ:2
中高年団体 or グループ:3
単身女性:1
単身男性:1

【ひとりに向いてる度】
★★★
特にこれといったプレッシャーはない。
ただし、境内はどこも狭いので、
輩な連中や団体などと出くわすと、
かなりしんどい状況になるかも知れない。

【条件】
平日木曜 桜満開 19:15~20:40

妙心寺塔頭 退蔵院
京都市右京区花園妙心寺町35
通常拝観 9:00~17:00

JR嵯峨野線 花園駅下車 徒歩約8分
京都市バス 妙心寺北門前 or 妙心寺前下車 徒歩約5分

京都 妙心寺 退蔵院オフィシャルサイト – 公式

退蔵院 – Wikipedia