京都・嵐山花灯路2013へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2013年12月14日(土)


京都・嵐山花灯路2013へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2013年の嵐山は、大変でした。
何が大変だったかといえば、言うまでもなく9月にやって来た台風18号です。
愛知に上陸した18号は、近畿にも甚大な被害を齎しましたが、京都もまた集中豪雨を食らい、
嵐山では大堰川が溢れかえって、周辺観光地一帯で未曾有の冠水被害が発生しました。
とはいえ、橋が毎年流れるような八幡の人間としては、結構どうってことない洪水に見えたんですが、
濁流に呑みこまれる渡月橋のビジュアルは、全国区的にはなかなかインパクトを与えたようで、
嵐山の店舗や寺社のホームページなどでは、台風から数ヶ月経った現在でもなお、
「既に復旧しました」 とか 「被害はありませんでした」 みたいな告知を、よく見かけたりします。
そう、嵐山は全然、大丈夫なのです。あの渡月橋だって全然、大丈夫なのです。
そもそも渡月橋はバリバリの鉄筋コンクリート製なので、あんな大水ではびくともしないのです。
そして、大丈夫だからこそ、今年も嵐山花灯路は例年通り、ごく普通に行われるのです。
東山は桜シーズンの開始直前、そしてこちらの嵐山は紅葉シーズンの終了直後と、
本来は観光客の入りがガタ減りになる閑散期に、観光地一帯を電飾で無理矢理飾り立て、
光と見れば蛾の如く寄ってくるカップルを中心に浮ついた客層を多く集客してきた、京都・花灯路
独男にとっては、もはや笑うしかないくらいアウェー極まる客層&内容を誇るイベントであり、
2010年2012年と特攻済みであることもあって、2013年はスルーと思ってたんですが、しかし。
私も一応、人間の心を持ってます。嵐山の復活を応援したい気持ちも、あったりします。
というわけで、応援どころか邪魔なだけかも知れませんが、ノコノコと初日に出かけてみました。
御馴染の山照らし、御馴染の青光り竹林、そして御馴染の無駄に元気な客層と、
御馴染の光景がしっかり展開されてる様、御覧下さい。


三条通を歩いてやってきた、初日17:50の嵐山花灯路、渡月橋前。
見る度 「光が年々弱くなってる」 と感じる山照らし、今年もやはり光が弱くなってると感じます。
当然のように大堰川沿いは、見物人が既に密集。山照らしが見える三条通自体も、車で大混雑中。
何かもう、早くも帰りたいな。しかし、嵐山を応援するためです。頑張って、特攻しましょう。


「左側通行にご協力ください」 「車道に降りると大変危険です」 と、
エンドレスで叫び続ける係員を横目に、本気で帰りたいと思いつつ渡月橋へ特攻をかけたの図。
以降、新趣向はいろいろあるものの、基本的には花灯路、例年と特に変わったところはありません。
なので後は、電飾と人間が織り成す光と雑味のイリュージョン、写真メインでお楽しみください。


まゆまろ+素性不明のゆるキャラも応援に来てた、中之島公園の太鼓演奏。


その横には、嵯峨芸大の光のオブジェ 「花筏」 と、御馴染の巨大行灯 「竹造」 。


もうちょっと奥へ行くと、茶屋が露店を出してたり、屋台が並んでたり。


さらに奥へ行くと、最近出来た嵐山温泉の立ち寄り湯も、電飾をあしらえてたり。


そして、阪急嵐山駅を越えて法輪寺へ行けば、もちろん、D-K LIVEが開催中。


御馴染の胡散臭い音楽が流れてないけど、充分にサイケな手水所と針供養塔。

充分というか、過剰にサイケな本堂と、賓頭盧さん。


サイケなんだか何なんだか、よくわからないことになってる、庫裏。


で、写真撮る奴多過ぎのためレミングの行進を強要される渡月橋を渡り、
人力車の兄ちゃん達が執拗に客引きしまくってる大堰川左岸へ特攻をかけるの図。


幻想的な大堰川で行われている嵐山通船夜間特別運行500円なりを、
呼び込びのおっちゃんの 「暖房、あたたかいですよ~」 の声を聞きながら、眺めるの図。


「あの舟、あのまま川を遡って、暗闇の世界へ行くんやで」 という、
若い親子連れの声を聞きながら、本当に真っ暗な上流へ進んで行く舟を眺めるの図。


でも、もちろん、舟はある程度遡ったところで引き返してきたの図。
背後で中国人が 「フラッシュ、フラッシュ」 と叫ぶのを聞きながら撮ったのでもある図。


吉兆熊彦が一品500円の屋台を出すというので行くと、とっくに売り切れ終了で、
でも行列が出来てるので何事かと思ったら、単にスタンプラリーに並んでるだけだった、時雨殿


「よるランチ」 なる奇怪なメニューを出してる嵐山辨慶をはじめとして、
それなりに賑わってる飲食店の前を通って、到着するとやっぱり大混雑だった、竹林入口。


で、美しい竹林と、美しいかどうかは不明な大量の人間。


美しい竹林と、美しいかどうかは微妙な大量の人間。


美しい竹林と、美しいかどうかは判断しかねる大量の人間。


美しい竹林と、美しいかどうかは黙して語らずな大量の人間。


立ち食いしてる人民が多く佇む大河内山荘の前を過ぎたところで見かけた、
風で揺れるとまるで自分でブランコを漕いでるかのように見える、可愛くて不気味な人形。


真っ暗で遠目ではよく見えない落柿舎と、何かしらの芸大オブジェ。


そして長神の社では、御馴染、地雷原ならぬダイナマイト原。


その先の二尊院では、夜間拝観が終わり、無料ジャンボタクシーにジャンボ行列。


ジャンボタクシーはJR嵯峨嵐山駅まで運んでくれるけど、並ぶのが嫌なので、
そのタクシーに追い抜かれながら人のいない清滝道などを歩いて到着した、嵯峨嵐山駅。
時間は、花灯路が終了する20時半。なので、帰ります。あと1時間ほどやってくれると、嬉しいけど。
ホームへ降りると、ホーム一杯の大混雑。嵐山、元気過ぎです。疲れた、疲れた、疲れた。

客層は、例年通りというか、例年以上に、最低です。
観光ハイと恋愛ハイを垂れ流す、見るからに金の無さそうな若年カップル。
聞いてて悲しくなる様な上ずり言語で、カスの如き戯言を吐き散らかし続ける学生グループ。
無料で誰でも歩けるところを 「私達、金払ってます」 みたいな顔をして傍若無人に歩く中年観光客。
そして、これらの輩と全く同じ行動+全く同じ格好+全く同じ顔をした、中国人の若年団体。
こんな輩がこれでもかとばかり集まり、独男には究極と言えるプレッシャー空間が生成されてます。
割合的にはカップルが最も多く、また若年層自体も全体の7割と、実に多し。
はるばる遠来系というよりは、近隣か、あるいは京都で学生してる奴が多い感じでしょうか。
中高年は概ね観光系ですが、親子連れは地元 or 近隣の若いのが多かったりします。
単独は、男は大半がカメで、時折独り言を言いながら一通の道を逆走する気狂いがいるくらい。
女は、言うまでもないというか当然というか、ほぼ絶無。

そんな京都・嵐山花灯路2013。
好きな人と見たら、より集客策なんでしょう。
でも、ひとりで見ても、集客策です。

京都・嵐山花灯路2010へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

【客層】 (客層表記について)
カップル:3
女性グループ:1
男性グループ:1
混成グループ:2
修学旅行生:0
中高年夫婦:1
中高年女性グループ:1
中高年団体 or グループ:1
単身女性:超微
単身男性:若干

【ひとりに向いてる度】

ただただ、獄門。
この状況を 「何ともない、平気」 と思うのは、
それはそれで問題と思うくらい、色気的にも人圧的にも、獄門。
修行というか、もう自分を痛めつけるのが好きな人にだけ、
おすすめ。

【条件】
土曜+花灯路初日 17:50~20:30


京都・嵐山花灯路
毎年12月中旬 嵯峨嵐山一帯で開催
17:00~20:30

嵐電 嵐山駅下車 徒歩約5分~20分
JR 嵯峨嵐山駅下車 徒歩約10分~20分
阪急電車 嵐山駅下車 徒歩約7分~30分

京都・嵐山花灯路 – 公式

京都・嵐山花灯路 – Wikipedia