清水寺・2010年秋の夜間拝観へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
清水寺の2010年秋・夜間拝観へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
清水寺。
京都の観光スポットといえば、まずはここから始めるしかありません。
春は桜、秋は紅葉、何にもない時でも修学旅行生が溢れかえり、常時フルハウス状態。
正に超メジャー級、キング・オブ・京都観光と呼ぶにふさわしい集客力を誇る寺であります。
そんな清水寺が春・夏・秋と行っているのが、ライトアップ+夜間拝観。
照明が伽藍に及ぼすダメージや信仰上の問題などで、寺の多くが二の足を踏んでた頃から、
観光寺院としての使命感ゆえか、清水寺は率先して夜間拝観を開始。
以後、他の多くの寺もこの流れに追随し、特に東山周辺は何かといえばギンギラギンにライトアップ。
数百円の拝観料だけで宗教的イルミネーションが楽しめるとあって、
「ホテルでコンビニのメシ食う」というチープな入洛者の夜にも、彩りを添えるようになりました。
もちろん、チープな地元カップルや学生カップルにも、このコストパフォーマンスは、魅力的。
光に吸い寄せられる蛾の如くこの手の輩も集結するため、結果として夜の清水寺は、
「観光ハイ+恋愛ハイ+桜 or 紅葉ハイの人たち」が大挙して押しかける魔境となったのであります。
そんな魔境、単身で乗り込んできました。
昼間は三重塔の奥にある轟門の前からが有料区域になりますが、
夜間拝観時は特設の受付が思いっきり手前の仁王門前に設置。当然、ここからが有料です。
ここに辿り着くまでの清水坂におけるカップル率は、凄いものがありました。
現場で書いたメモを見ると「目測カップル率60%前後、心象90%以上」。オーバーですね。
でも、ウハウハな人たちが大挙して坂道を下ってくるなか、
滝を遡行するようにひとりで坂を上るんですから、その心理的プレッシャーは、多大。
特に大学デビュー系の方たちや、さほどモテなさそうな方たちの浮かれっぷりは凄く、
単独・毒男丸出しで歩いてるとリアルに指さして笑われる可能性も、想定されます。
ある種の修行、参拝とはかくも厳しきものと心得て、歩みを進めるのがよろしいでしょう。
受付を通ると、カップル率はかなり下がります。
400円の拝観料を惜しみ、門前で引き返すカップルが多いのも確かですが、
それ以上に大型バスの駐車場から直行した中高年と修学旅行生が、激増。
雰囲気、結構、変わります。
御存知、本堂舞台の上より、はるか彼方の京都タワーを望む。
この場にいるのは、発情気味のカップル、酔っ払った中高年、夜でも元気過ぎる修学旅行生など。
ベッタベタな観光地の貫禄を堂々と見せつける、キング・清水寺。
やはり本堂舞台の上より眺める、テッカテカに輝く奥の院。
カップル率は下がっても独男の数が増えるわけではありません。
男女問わず、大半はグループか団体。典型的な毒男という方は、絶無に近し。
数少ない単身男性も、ヲタ炸裂などということもなく、それなりの身なりをしていました。
一眼や望遠レンズでカメラマンとしての武装をしてるならともかく、
ケータイ一丁で毒男が乗り込むのは、それなりの勇気を要すると思われます。
異常に酒臭かった奥の院から、清水の舞台を望む。
中高年の酩酊度、甚大。人間の密集率が高いので、もの凄く気になります。
紅葉の方はあと一歩というところでしょうか。今は照明のパフォーマンスが、圧倒的です。
混雑率は、普通の休日レベルという感じでしょうか。死ぬほどではありません。
しかし、夏の夜間拝観よりは全然混んでました。
そんな清水寺の夜間拝観。
好きな人と観れば、より清水寺なんでしょう。
でも、ひとりで観ても、清水寺です。
【客層】 (客層表記について)
カップル:5 or 6
女性グループ:3 or 4
男性グループ:1 or 2
中高年カップル:2 or 3
中高年グループ:1 or 2
修学旅行生:2
単身女性:若干
単身男性:若干
(ただし受付外はカップル3割増くらい)
【ひとりに向いてる度】
★
もちろん、鬼門。
【条件】
平日水曜 19:40 – 20:30
秋期夜間拝観の初日。
清水寺 京都府京都市東山区清水1-294 6:00~18:00 京阪電車・清水五条駅下車 徒歩25分 京都市営バス「清水道」及び京阪バス「五条坂」 下車徒歩約15分 夜間拝観 公式サイト 音羽山 清水寺 wikipedia 清水寺 |
![]() |