二条城のライトアップへ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2011年3月25日(金)

ライトアップされた開花前の桜
二条城のライトアップへ行ってきました。もちろん、ひとりで。

東日本大震災からちょうど、2週間。
発生当初の京都は、両本願寺と知恩院の遠忌、そして東山花灯路の開催時期であり、
現地の被害状況さえわからない混乱の中で、イベントの自粛・中止・断行・延期・変更が相次ぎました。
それから時間が立ち、被害の全貌が見え始めた今、京都は春の稼ぎ時に入ろうとしています。
もちろん電力を多用するライトアップのイベントも、目白押しです。
どうするんでしょう。電気の意味さえ変わってしまった現在の状況で、どうするんでしょう。
ライトアップを敢えてやる、何ならガンガン派手にやってしまうことが、
被災地および計画停電に耐える首都圏の心の支えになるのか、私にはわかりません。
家でコタツをつけエアコンもつけ、テレビ観て、PEN4のPC(私のん)を稼動させることが、
ライトアップのイベントで消費&募金するより日本のためになるのか、私にはわかりません。
多分、誰にもわからないでしょう。で、わからんまま、誰もが4月を迎えようとしています。
桜の開花より若干フライング気味に始まったこちら二条城のライトアップは、
「哀悼の灯り」と称された、ある意味、震災「後」をはっきり踏まえた最初のライトアップ。
今後の京都とライトアップがどういう形で進むのか、そのあたりが垣間見えるかも知れません。
あ、二条城の説明、省略します。このライトアップでは、本丸も二の丸も見れないんで。

東大手門哀悼の灯りの案内板
自販機で、普段より安い入城券400円也を買い、デカ過ぎる東大手門をくぐります。
門の横には、「哀悼の灯り」の案内板。要するに、全般的に暗めでやる、との趣旨。

唐門から二の丸御殿をチラ見
料金が普段より安いのは、レイトショーみたいなサービスではなく、御殿などが見れないためです。
桜の園、清流園、そして二の丸の台所のみ。御殿目当ての方は、ご注意下さい。
唐門から二の丸御殿をチラ見。これ以上は観れませんし、入れません。

東南隅櫓行灯
それにしても、暗いです。電力カットバージョンのライトアップ、予想以上に「カット」ぶり。
行った時間が早かったため写真は若干明るく写ってますが、現場は、かなり暗いです。
歩きにくいということはありませんが、ちょっと暗過ぎの感も。

真っ黒な南門付近
南門を抜けたあたりで、なんとか暗さを捉えようとした一枚。
他はほぼ全部、ピンボケです。

ライトアップされた桜の園
これがメインのライトアップのひとつ、桜の園。
桜はまだ咲いてないので、ただの木の園です。木へ、ただただ光を当ててるだけに過ぎません。

開花前の桜
木。

開花前の桜
木。

開花前の桜
もひとつおまけに、木。
どうにもこうにも来るのが早過ぎです。が、これはこれで案外、いいもんですよ。
周りが真っ暗なのが、むしろ良い味になってます。

ライトアップされた内堀と石垣
内堀の東門から北を望む。
水面に照明を当て、その反射光を石垣に映すことで、絶えず変化するライトアップを実現してます。
ただ、暗い上にヨロヨロ動いてくれるため、安カメラではまともに撮影できません。

ライトアップされた内堀
休憩所の近くから、もう一度石垣ライトアップを狙う。
やっぱりただただ、暗いだけですね。

鳴子門近辺のオブジェ鳴子門近辺の花
鳴子門近辺。
被災地へのメッセージを、現代アート的なオブジェへ貼り付ける企画が行われてました。

清流園""
清流園。
真っ暗です。真っ暗に撮ってるのではなく、普通に真っ暗です。

緑の園
緑の園。
こちらもやはり開花前なので、ただただ木に光を当てるのみ。しかも、ほぼ単色。
ただ、木の形そのものに目が行くためか、妙に生命力を感じるビジュアルでもあります。

木
今一度、木。

しだれ木
駄目押しで、しだれ木。

二の丸御殿台所
重文・二の丸御殿台所。琴の演奏会が行われてました。
周囲では、観光地でよく見る名前の店がたくさん屋台を出してます。
八つ橋や漬物などの土産物系はもちろん、うどんや善哉の出店もありましたよ。

東大手門
で、おしまい。帰ります。
地味。果てしなく、地味。ですが、それゆえの静謐な味わいが感じられるライトアップでした。
開花前で人も少なかったのも、その印象に輪をかけたというか。

ライトアップは地味でしたが、客層は見事なほど、わかりやすい観光客テイスト。
大半が、カップルです。誇張や被害妄想ではなく、本当に大半がカップルです。
あとは若い女性グループ、そして若年混成グループと地方から来た中高年団体。
以上。本当に、以上。単独は、男がわずかにいるくらいでした。
雰囲気はこれまたわかりやすい観光ハイ、あるいは恋愛ハイ。
それも、極めて初心者的なハイ。そんな人達が、ウジャウジャいます。
ただし二条城そのものが広過ぎるほど広いため、
この日の時点では人の密度はたいしたことありません。色気の回避は結構、楽。
ただし、桜が咲いたあとはどうなるかわかりませんけど。

そんな二条城ライトアップ。
好きな人と観れば、より元離宮なんでしょう。
でも、ひとりで観ても、元離宮です。

開花前の桜の園

【客層】 (客層表記について)
カップル:5
女性グループ:2
男性グループ:若干
混成グループ:1
修学旅行生:0
中高年夫婦:0
中高年女性グループ:0
中高年団体 or グループ:2
単身女性:0
単身男性:若干
【ひとりに向いてる度】
★★
完全に四面楚歌。
ただし、あまりにもわかりやすく典型的な客層・
挙動であるがゆえに、脳内でノイズキャンセル
するのは案外簡単かも。

【条件】
金曜 18:30~20:30

東大手門前の行灯
二条城
京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
8:45~16:00
12月・1月・7月・8月の毎週火曜日+
12月26日~1月4日 休城
京都市バス 二条城前下車すぐ
市営地下鉄東西線 二条城前駅下車すぐ

公式サイト 世界遺産・元離宮二条城

Wikipedia 二条城