東福寺へ紅葉を見に行ってきました。もちろん、ひとりで。

2010年11月26日(金)


東福寺へ紅葉を見に行ってきました。もちろん、ひとりで。

JRは最近、東福寺駅での京阪電車乗換えを推奨してるそうです。
いわく、京都駅からバスに乗り換えて観光地へ向かうと、混むし、非常に時間がかかると。
しかし、一駅だけ奈良線に乗り京阪へ乗り換えると、東山方面へのアクセスが格段に良くなると。
銀閣寺から平安神宮祇園清水寺、そして泉涌寺や文字通り東福寺まで、
駅はちょっと遠いものの、京阪は案外メジャーな観光地を揃い踏みしてる電車なのですよと。
生まれてこの方ずっと「おけいはん」の民である私からすれば、常識以前の話であり、
むしろ何故この便利なルートが今まで認知されなかったのかが不思議という話であります。
誰か、隠してたのか。混雑がいやで、隠してたのか。JRか、京阪か、双方のユーザーかが。
南部の京阪民としては、現在の数倍の観光客が東福寺から乗ってきても、別に問題ありません。
どっちみち、特急で通過してるし。そう、京阪東福寺駅って、特急が停まらないんですよ。
ああ、やっぱりそこか。特急通過駅。確かに、不便。でも、じゃあ停めればいいことなんじゃないか。
何故、停めない。JRは、新快速を停めてる。何故、京阪は各停しか停めない。
JRと、関わりたくないのか。戦前の梅田乗入失敗以来、JRと関わることを避けてるのか。
などと、思うことしきりなんですが、もちろん全てしょうもない冗談です。
観光利用が不安になった人のために付記しとくと、東福寺特急通過は、ホーム長の問題ゆえ。
また、東福寺より上の観光地ゾーンは、特急もほとんど各駅停車。何に乗っても問題ありません。
もし問題があるとすれば、それでなくても紅葉の海が人間の海に化ける秋の東福寺が、
より凄まじい混雑に見舞われる可能性があるくらいでしょうか。
紅葉ピークであったこの日の東福寺は、その危惧が現実化したような混み加減でありました。


大量の人間と共に東福寺駅を出て、大量の人間と共に九条通を渡り、
大量の人間と共に開いてたり開いてなかったりする沢山の塔頭の前を歩きながら、
大量の人間と共にタダ見可能な紅葉に見入ったり、大量の人間と共に落ち葉を拾ったりするの図。
途中で拝観チケット売り場があったので、大量の人間と共に購入しました。


大量の人間と共に臥雲橋を渡るの図。
より正確に言うなら、大量の人間と共に臥雲橋の途中で滞留してるの図。
更に細かく言うなら、タダ見可能ゆえ見境なく混む臥雲橋で大量の人間と共におしくら饅頭してるの図。
左手、人民の視線の彼方に見えるのは、境内の渓谷・洗玉澗の紅葉の中で浮かぶ、通天橋。
のはずです。通過が死に物狂いだったため、見る暇、ありませんでした。たぶん、きれいなはずです。


大量の人間と共に塔頭の紅葉を更にタダ見しまくり、
大量の人間と共に茶や団子の誘惑をかわしながら、拝観入口・日下門へやってきたの図。
「境内飲食禁止」の右の方でチケットにハンコを押され、大量の人間と共に通天橋へ向かいます。


大量の人間と共に通天橋の陸部分の紅葉を見るの図。
きれいです。それしか言えません。


大量の人間と共に通天橋の陸部分の紅葉を見るのを、引いて見た図。
きれい、かどうかは人によります。それしか言えません。


大量の人間が紅葉を間近で見ようとこぞって通路の外へ出たため、
一時的に空いてるようにも見えるけど、実際は混み続けてる通天橋の「天通」を見上げるの図。
そして、大量の人間と共に東福寺紅葉の「特等席」から洗玉澗に浮かぶ臥雲橋を望み、
他人の頭を入れないよう苦労して写真を撮ったの図。


再び、大量の人間と共に通天橋の陸部分の紅葉を見るの図。
であると同時に、開山堂への混雑が本格化してきたことを表してもいるの図。


大量の人間と共に開山堂への狭過ぎる通路を牛歩するの図。
そして、市松模様の庭を横目で見ながら、大量の人間と共に流れのまま開山堂を参拝するの図。


大量の人間と共に歩いた通天橋を脱出して、外へ出てみたの図。
であると同時に、これだけ見ると外は全然空いてそうに見えるかも知れないの図。


でも実際は、外の通路も大量の人間と共に歩かざるを得ないの図。
そして、やはり大量の人間と共に下から見上げた通天橋と紅葉は、ベタだけど美しいの図。


ベタだけど美しいから、大量の人間が通天橋バックに記念写真を撮りたがり、
撮った写真の多くに赤の他人の笑顔やアホポーズがまぎれがちな、洗玉澗付近の図。


で、見るだけ見たから、大量の人間と共に帰るの図。


大量ではないけど、それなりに人がいる三門も見ていくの図。
であると同時に、紅葉は有料なのに、日本最古の三門が無料なのがよくわからんの図。


大量ではないけど、それなりに人がいる法堂も見ていくの図。
あると同時に、紅葉は有料なのに、昭和最大の木造建築が無料なのがよくわからんの図。


南門から外へ出ると、こんな紅葉がそこらじゅうにあったの図。
であると同時に、タダ見オンリーでも結構おなかいっぱいになれるんじゃないかの図。
以上であります。

客層は、中高年主体の烏合の衆。
とにかく人が多く、密集度も高いので、もう細かいこと、わかりません。
カップルはそこそこいますが、老人観光客などの団体の方が圧倒的に存在感が大きく、
色気のプレッシャーはあんまりないんじゃないでしょうか。
人圧に強ければ割とリラックスでき、弱ければかなり苦しいシチュエーションかなと。
単独は、カメラ男と変人男がちょこっといるくらい。
とにかく、昭和な団体観光の残り香漂う客と一緒に眺めた紅葉でありました。

そんな東福寺の紅葉。
好きな人と見たら、よりきれいなんでしょう。
でも、ひとりで見ても、きれいです。


【客層】 (客層表記について)
カップル:1
女性グループ:1
男性グループ:0.5
混成グループ―:0.5
修学旅行生:若干
中高年夫婦:2
中高年女性グループ:2
中高年団体 or グループ:3
単身女性:0
単身男性:若干

【ひとりに向いてる度】
★★
特になし。
とにかく人多過ぎて、
もう何がなんだかわからない。
カップルのプレッシャーとか細かいこと、
言ってらんない。

【条件】
平日金曜+紅葉盛り 13:40~15:00

東福寺
京都市東山区本町15丁目778
9:00~16:00

JR奈良線 or 京阪電車
東福寺駅下車 徒歩約10分
京都市バス 東福寺下車 徒歩約10分

臨済宗大本山 東福寺 – 公式

東福寺 – Wikipedia