祇園祭の宵々々々山へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2011年7月13日(水)


祇園祭の宵々々々山へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

宵々々々山。もちろん、そんな言葉はありません。でたらめです。
でも「宵々々山」という言葉は定着してるようなので、ちょっと言ってみただけです。すんません。
ちなみにこの表記の仕方だと、本当の意味で祇園祭が始まる7月1日のことは
「宵々々々々々々々々々々々々々々々山」ということになります。いや、なりません。すんません。
そもそもは「宵々々山」はおろか「宵々山」という呼び方さえアウトというか、正しくはなく、
元来は山鉾巡行より前の夜を全て「宵山」と呼ぶんだそうです。でも、まあ、流れでと。
歩行者天国が14日からなので、宵々々山までは大目に見ようかと。そんなところであります。
鉾立てに続き、山立てや曳き初めも始まり、稚児社参や久世駒形稚児社参も行なわれた、この日。
コンチキチンの祇園囃子も鳴り始め、山鉾町は一気に祭のムードが強くなってます。
そんな宵々々々山(しつこい)の町を、ひとりでフラフラとうろついてみました。
それぞれの山鉾については、いろんなところで説明され、語り尽くされてるので、駄文は省略。
淡々と画像のみでお楽しみください。


保昌山と会所、およびビルの谷間の鶏鉾


函谷鉾と、会所と、市バス。


月鉾と、会所と、道路をまたぐ渡り廊下と、駒形提灯。


船のように見える船鉾の、船の先のように見える鉾の先。


蟷螂山のカマキリ。


横から見つめる岩戸山


提灯越しの放下鉾、および下から見上げた放下鉾。


南観音山と、会所と、駒札。


北観音山、および近くの屏風祭における謎のオブジェ。


山伏山と、会所。


浄妙山と、ギャラリー。


建ててる途中の役行者山、および建ててる途中の黒主山


建ててる途中の鈴鹿山と、提灯。


明日は人間だらけになるであろう、露店がセッティングされた西洞院通。


明日は人間だらけになるであろう、四条通。こんな感じであります。

ほとんどの人にとっては全くどうでもいいことでしょうが、
府辺境の民としては、これくらいの時期の山鉾町に一番アウェー感を感じるんですよね。
何か、ストレンジなんですよ、祇園祭って。特に、この時期の山鉾町は、そう感じます。
ローカル祭りの愛着は全然見せないのに、熱狂的なローカル祭りよりも熱く、そして醒めている。
一番メジャーな祭りにして、一番ストレンジな祭り。
地元民でも観光客でもない人間には、その辺がすごく奇妙で、面白く見えます。

各層は、平日だから当たり前ですが、仕事帰りに見物していく感じの人が多いです。
あとは近所の人らしき親子連れなど、地元メインの烏合の衆というところでしょうか。
カップルや観光客はもちろんいますが、まだ大した数ではありません。
単独は、男女ともディープなのがチラホラと、普通の仕事帰り風。歳はどっちも若目。
全体の人出がまだまだなので、色気的にも人圧的にもプレッシャーは希薄。
華やかだけど、どこか落ち着いてのんびりした山鉾町の姿を楽しめるでしょう。
ハレとケの境界線のような、ある意味一番ワクワクする感じも味わえるのではないかと。

そんな祇園祭の宵々々々山。
好きな人と行ったら、より祇園会なんでしょう。
でも、ひとりで行っても、祇園会です。

【客層】 (客層表記について)
カップル:1
女性グループ:1
男性グループ:1
混成グループ:若干
中学生以下:0
中高年夫婦:1
中高年女性グループ:2
中高年団体 or グループ:3
単身女性:1
単身男性:1
【ひとりに向いてる度】
★★★★
ゆっくり山鉾を見るなら、この日がおすすめ。
というより、この日しかない。
ただし、立ってる途中の山、多し。

【条件】
平日木曜 19:50~20:50


宵山
7月14日~7月16日
夕方から22時くらいまで

市営地下鉄四条駅 or 烏丸御池駅
あるいは阪急烏丸駅下車
人が多いほうへ流されていけば、
そのうち辿り着く。

京都新聞 – 山鉾案内図