叡電・もみじのトンネルをくぐりまくりました。もちろん、ひとりで。

2011年11月29日(火)


叡山電車のもみじのトンネルをくぐりまくりました。もちろん、ひとりで。

おとついも来たんですけどね、もみじのトンネル。
でも日曜+紅葉ピークゆえ、なかなかの混雑。ゆっくり楽しむ余裕はありませんでした。
が、20時台に鞍馬行き列車の空き具合を見て、あら、と。時間をずらせば、結構空いてるな、と。
なので、平日に改めて行ってみることにしました。二ノ瀬駅のライトアップも、じっくり見たいし。
京の奥座敷・貴船の秋季集客イベント「貴船もみじ灯篭」に、叡山電車が連携、
鞍馬線市原駅二ノ瀬駅間の紅葉をライトアップし、その中を走るという、もみじのトンネル。
そのトンネルを、一日乗車券「えぇきっぷ」を使い、何度も何度もくぐったわけです。
暇だと思いますか。そうですね。こんなサイトを見てる貴方と同じくらい、暇かも知れませんね。
あ、沿線に多くの聖地を持つ『けいおん』の映画版公開がちょうど近づいてるため、
叡電にもあちこちにその手のブツが張り付いてますが、原則、うちでは『けいおん』ネタ、扱いません。
理由は、嫌いだからではなく、あまりにもハマりそうで、何か怖いから。
「独男+音楽ヲタク+聖地が近所+木津川サイクリングロードは歩いていける」な私にとって、
 (2012年追記:ついでに作画監督父親が市長になった)
あれは、ジャンキーの目の前へシャブを超える合成薬物を氷山の如く盛るに等しいのです。
何か、人間じゃなくなりそうな恐怖を感じるのです。だから距離を置いてます。心情、お察し下さい。
というわけで、せめて人間らしくもみじのトンネル連覇、参ります。


18:00ごろの叡電・出町柳駅。
右の案内所で「えぇきっぷ」1000円なりをはんなりと購入、自動改札を通ります。
ホームは、きらら号を待って一般車輌をスルーする客と、普通の通勤通学客で、結構な混雑。


何に乗ってももみじは見えるので、空いてる一般車輌に乗車。
「えぇきっぷ」と『けいおん』ポスターの2ショット。レスポール、いい色を出してますね。
全くどうでもいいことですが、もし同じくらいの勢いで平沢進が沿線に露出したら、
叡電の景気は良くなるんでしょうか、それとも一発で廃線でしょうか。


座席こそ埋まるものの立ち客はさほどいない、2輌連結の後部車輌。
その最後尾で20分ほど突っ立ってると、閉じられていたカーテンが市原あたりで開けられます。
一般車輌ながら車掌が観光アナウンスを始め、車内消灯。もみじのトンネル、スタートです。


もみじのトンネル、通過中。全然もみじに見えませんが、もみじです。
絵が流れてるのでスピードが出てるように思われそうですが、実際には列車は超減速運転中。
たった250mを、2分くらいかけて走行します。10キロも出てないんじゃないでしょうか。


ゆっくりトンネルを抜け、電車は二ノ瀬駅に到着。で、そこで下車。
もみじ灯篭へ向かう人がみな目を止めるこの駅の見事な紅葉、間近で見てみたいと思います。


まるで山岳駅のような二ノ瀬駅ですが、実際、集落よりも高いところにあります。
で、車窓から見るもみじもきれいですが、下から見上げるもみじも衝撃的なくらい、きれいです。
通り過ぎるのは、もったいない。ただ、店とかの類は一切ありませんが。


鞍馬街道あたりまで出て、やっぱり店の類がないことを確認し、
完全に山道状態の坂を登って駅ホームまで戻り、鞍馬行きの電車を待ってるの図。
トンネルは逆方向ですが、おとつい見た貴船口駅の紅葉が良かったので、もう一回見にいきます。


で、貴船口。橋上駅に止まる「きらら」を、下の貴船街道から眺めるの図。
ホーム、帰り客でいっぱい。日曜ほどではないですが、歩くのに苦労する程度には混んでます。
貴船への臨時バスも、稼動しまくり。歩きの独男は、さあ、いたでしょうか。


駅の売店の奥の食堂にて鳥なんばそばを食す。650円。
雑然とした食堂で、ストーブの暖気を感じながら啜るそばは、強烈に「山の駅」な味です。
ここ、叡電の職員 or 観光会の警備員の休憩所みたいになってて、
彼らが店の人と交わす「朝は精華大のジャンパーが」みたいな話を、聞いたり、聞かなかったり。


腹もくちて、もみじのトンネル、2回目です。
ドアわきにて、もみじというより流れる光を淡々と眺めるの図。あ、今回も、一般車輌です。
基本的にワンマン運転の叡電ですが、もみじのトンネルでは車掌が検札も行ないます。
が、一日乗車券は運転手かカードリーダー扱い。一番前のドアから降りましょうね。


トンネルをくぐった先の市原駅で、下車。
駅近くの大神宮社をうろつき、鞍馬街道沿いのローソンに寄ってから、鞍馬行きにまた乗車。
もみじのトンネル、3回目です。乗り込むのはまたしても、一般車輌。


後尾には、やはり人はおらず。バックの眺望、またしてもひとりじめ。
と、喜んでると、トンネルに入った途端に車掌が「うしろもきれいですよ」とアナウンスしたりして。


特に用事はないですが、何となく二ノ瀬を通り過ぎ、貴船口まで乗車。
20時。狭いホームはやっぱり人だらけです。それにしても、この駅の紅葉は本当に、美しい。


今度は駅から出ることなく、すぐに出町柳行きに乗車。もみじのトンネル、4回目。
車内は移動も難しいくらい、混んでます。そろそろ帰りのラッシュでしょうか。
あ、ちなみに、というか言うまでもなく、また一般車輌。


トンネルを抜け、二軒茶屋駅の対向待ち合わせで鞍馬行きに乗り換えたの図。
時間は20:20ぐらい。さすがに空いてきました。あ、もちろんまた、一般車輌です。


一般車輌かつ、本当のワンマン運転。後部車輌はドアが開きません。
「ああ、完全にただ通るだけなんだ」と妙な期待をしてたら、市原駅で車掌が乗り込み、案内開始。


もみじのトンネル、5回目。時間的に、乗れるのはあと1回か2回。
余裕でかぶりつきを確保できたこともあり、少しはまともな写真を撮ろうと試みました。
「ISO上げて露出補正下げたら、流れないんじゃないか」と考え、撮り、そして玉砕したの図。


また二ノ瀬駅を通過し、貴船口駅まで乗車。
20時半のホーム、当然ながら人だらけ。帰りラッシュ、本格化してます。


人ごみをすり抜けて駅売店へ下り、自分用のお土産に餅を購入。
栃餅、焼き餅、そして栗餅、それぞれ100円。「貴船恋物語」は、買ってませんよ。


で、もみじのトンネル、6回目。ラストです。
結局「きらら」には乗らず終いとなりました。車内は、今日一番の混み加減。
木野駅でツアー客が降りだいぶ空きましたが、岩倉以降は普通の客も乗ってきて、また満員。


で、帰りました。帰ってから、餅を食いました。もちろん、ひとりで。
少し苦味のある栃餅もいいが、割った栗の食感がアクセントになってる栗餅も、美味。

6回くぐったもみじのトンネル、飽きるかといえばそうでもありません。
1回2分程度ですから、飽きたり慣れたりする前に通り過ぎてしまうという感じでしょうか。
客層は、地元・近隣系のカップルが多し。
他の層も、観光全開という感じよりは地元風な格好の人、多し。
一般の通勤通学客も多いので、車内が観光客の貸切列車化するという感じはありません。
単独は相変わらず少ないです。カメラマンがちょっといる程度。
混み方は時間と列車によりますが、上手く乗れば後尾の眺望を得るのも容易でしょう。

そんな叡電・もみじのトンネル。
好きな人とくぐりまくれば、よりトンネルなんでしょう。
でも、ひとりでくぐりまくっても、トンネルです。


【客層】 (客層表記について)
カップル:3
女性グループ:1
男性グループ:若干
混成グループ:若干
修学旅行生:0
中高年夫婦:2
中高年女性グループ:2
中高年団体 or グループ:2
単身女性:若干
単身男性:若干

【ひとりに向いてる度】
★★★
浮くといえば浮くが、
自分を鉄か何かと思い込めば、
それなりに乗り切れる。
貴船本丸に比べれば、屁でもない。

【条件】
平日火曜 18:00~21:00

叡電・もみじのトンネル
叡山電車鞍馬線 市原駅~二ノ瀬駅間
例年11月中旬~下旬 日没~21時頃

叡山電車 出町柳駅
京阪電車 出町柳駅下車すぐ
京都市バス or 京都バス 出町柳駅前下車すぐ
河原町今出川下車 徒歩約5分

貴船 もみじ灯篭 – もみじ灯篭公式

叡山電車 – 公式

叡山電鉄鞍馬線 – Wikipedia