チャーミングチャーハンめぐりへ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2012年1月22日(日)


チャーミングチャーハンめぐりへ行ってきました。もちろん、ひとりで。

チャーミングチャーハン。
その恐るべきネーミングセンスで、京都はおろか日本全国を震撼させた中華料理店です。
死ぬほど暇な時に思わず検索欄へ打ち込んでしまいそうなワードを堂々と屋号に掲げ、
「焼きめし+チャーハン付き」などという、言語への挑戦のごときメニューをひっさげたこの店が、
移転先の堀川丸太町で突如ブレイクしたのは、もう何時のことになるのでしょうか。
ブレイク当初は 「ネットやマスコミから散々ネタにされ、消費され尽くされたところで、終了」 か、
「ネーミングをさらにエスカレートさせ、収拾つかなくなり、終了」 みたいな展開を想像してたんですが、
店は意外にも普通のお手頃中華屋として存続&出前サービスが効いて地域に定着。
遂には2011年の暮、今出川通へ支店まで出してしまいました。
もちろん支店の方も、チャーミングチャーハンの店名、「焼きめし+チャーハン付き」、ともに健在。
もしかしてチャーミングチャーハン、狙ってるんでしょうか、飛躍を。
かつて王将が、四条大宮の賃貸ビルから全国区へ羽ばたいたような、飛躍を。
かつて天下一品が、北白川の屋台から全国区へ羽ばたいたような、飛躍を。
そのあたりの腹を探るべく、新規オープンの今出川店、そして本店を、いっぺんにめぐってみました。


まず行ったのは、今出川店。闇深い京都の夜に、チャーミングな看板が輝いてます。
突抜町から見るとどんつきの奥に店が立ってみたいで面白かったため、こんな写真を撮りましたが、
実際の立地はごくごく普通に今出川通へ面したところ。


ドドーンとでっかいビジュアルで、衝撃の店名の衝撃性をより衝撃的に味わってもらいましょう。
場所は上七軒バス停の近く。以前は「木島ラーメンどん」だったところです。知らんがな。
向かいには、みたらし団子の日栄堂。もちろん、北野天満宮はすぐそこ。


今出川店は、食券制。
他のメニューと共に、ごく当たり前のように「焼きめし+チャーハン付き 600円」が並んでます。
ミスプリでなければ幻覚を見てるに違いないようなビジュアルですが、これが京都の現実です。
店内レイアウトはテーブルメインで「個」を意識させる仕切りもあり。
ホールの青年と厨房にいる大将らしき親父さんが切り盛りされてます。
あ、頼んだのはもちろん、焼きめし+チャーハン付きです。


食券を渡して数分でサーブされた、焼きめしとチャーハン。
どちらが焼きめしで、どちらがチャーハンか。見分けられたら、あなたも本物の京都人です。


焼きめしをオカズにしてチャーハンを食うもよし、チャーハンをオカズにして焼きめしを食うもよし。
食べ方次第で味が変わるのがわかるようになれば、あなたも本物の京都人です。


完食です。
味は、焼きめしの味がしました。別の言い方をすると、チャーハンの味がしたというか。
チャーミングな味かどうかは、主観の相違というところでしょう。
客は、学生風の兄ちゃんと、大将と料理について話し込むおっちゃんの2名。
チャーミングな女性は、特に見当たりませんでした。


1杯は王将のチャーハンより気持ち小ぶりなくらいのボリュームでしたが、
2杯食うとさすがに米的にも油的にも堪えたので、ちょっと近辺をウロウロして腹ごなし。
丸太町へ連荘を決めるかどうかを、自分の腹に相談します。
写真は散歩の途中の北野天満宮・鳥居。といっても、境内は夜になると閉まりますよ。


とりあえず本店へも行くことは決めたけど、どうにも腹は膨れたままなので、さらにウロウロ散歩。
で、その途中で見かけた「パラダイスクリーニング」の看板。
この店名を、チャーミングチャーハン風に変えるとしたら、あなた、どうしますか。
あ、今まっ先に思いついたそれは、言いっこなしですよ。


多少腹がこなれてきたので、いよいよやってきました、本店。
堀川丸太町のパチンコオメガから東へ行き、居酒屋とトラットリアを挟んで立つ、我らの聖地。
伝説はここから始まった・・・。


店前には、チャーミングチャーハン伝説発祥の地であることを示す石碑あり。
いや、ウソです。本当は、平安京にあった高陽院跡地の石碑。
藤原頼通が長期政権を運営したり、後鳥羽上皇が院政やったり、
承久の乱につながる鎌倉幕府打倒の謀議が行われたりしたのち、現在はチャーミングチャーハン。


メニューです。本店も支店も大きな違いはありません。
他のメニューの中へ、焼きめし+チャーハン付きがしれっと紛れ込んでるあたりも、同じ。
違うのは、こちらは後金制なのと、店員の数。7~8人くらいの男達が猛烈に動き回ってます。
1000円以上のオーダーで配達やってくれるとあり、出前がシャトル状態。
あ、頼んだのはもちろん、焼きめし+チャーハン付きです。


カウンターの座席へ数分でサーブされた、焼きめしとチャーハン。
どちらが焼きめしで、どちらがチャーハンか、見分けられたらあなたも本物の京都人です。


焼きめしをオカズにしてチャーハンを食うもよし、チャーハンをオカズにして焼きめしを食うもよし。
食べ方次第で味が変わるのがわかるようになれば、あなたも本物の京都人です。


完食です。
味は、焼きめしの味がしました。別の言い方をすると、チャーハンの味がしたというか。
チャーミングな味かどうかは、主観の相違というところでしょう。
どちらの皿にも「チャーハン」と明記されてる気がしますが、
おそらく焼きめしの皿が足らなかったんでしょう。似てますからね、焼きめしとチャーハンって。
客は、定食とビールを頼むおっさん風が、2名。チャーミングな女性は、特に見当たりませんでした。

堀川丸太町の本店と今出川の支店は、徒歩でも行けなくはない距離。
20~30分くらいでしょうか。ハシゴして、チャーミングチャーハンを極めるのもいいかも知れません。
ただ、焼きめしを4杯、いや違った、焼めしとチャーハンそれぞれ2杯ずつ食うのは、
当たり前ながら普通にキツいものがあることは言っておきます。
え?店ごとの味の違い?そんなこと訊いてあなた、どうする気なんですか?

そんなチャーミングチャーハン。
好きな人と食べたら、よりチャーミングなんでしょう。
でも、ひとりで食べても、チャーミングです。


チャーミングチャーハン 今出川店
京都府京都市上京区西上善寺町207
11:00~14:30 17:00~21:00
火曜日・第3水曜日定休

北野白梅町駅下車徒歩12分
市バス上七軒下車1分

チャーミングチャーハン 丸太町店
京都府京都市中京区丸太町通り油小路西入ル丸太町27 高陽院ハイツ 1F
11:00~14:45 17:00~21:00
月曜定休

丸太町駅下車 徒歩10分
市バス堀川丸太町下車2分

公式? – チャーミング チャーハン
食べログ – チャーミングチャーハン