阿含の星まつり2012へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2012年2月11日(土)


阿含の星まつり2012へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

阿含の星まつり。
正式名称、 「炎の祭典・阿含の星まつり 神仏両界大柴燈護摩供」 。
阿含宗が、京都・東山の総本殿で毎年建国記念日に行う、護摩法要です。
一大観光都市・京都にあって、50万人(主催者側発表)と宵山以上の動員力を誇り、
CMはバンバカ流れるわ、シャトルバスはR1を走りまくるわ、そこら中で山伏がウロウロしてるわと、
大騒ぎの祝祭状況を現出させる割に、何故か観光案内などでは扱いが小さい行事であります。
不思議だなあ。何でもっと大きく取り上げないんでしょう。いや実に、不思議だなあ。
ひょっとすると混雑が既にパンク状態で、取り上げようがないんでしょうか。何せ 「50万人」 だし。
でも去年行った感じでは、50万人はちょっとない感じに見えたけどなあ。不思議だなあ。
そんな不思議な星まつり、前年は早朝からそのシャトルバスへ乗り込み、
もの凄い雪が降る中で護摩が点火&爆発するオープニングを拝ませてもらった
わけですが、
今年はその逆、エンディングの鎮火・火伏せをメインにして出かけてみました。
何故かといえば、朝早く起きるのが面倒くさくて、しんどかったからです。
加えて、今回は現場まで徒歩で行こうと決めてたので、より安全な昼間を選んだわけです。
阿含宗総本山があるのは、清水寺・奥の院の背後から500mくらいのところ。
「歌の中山」 で知られる清閑寺&京都随一の心霊スポット・旧東山トンネルを通る道があったりと、
両者のアクセスは妙に良好だったりします。で、今年はそこを歩いてみた、と。


まず、清水寺。忠僕茶屋の前あたりで、三重塔を望む。
星まつり会場へのルートは、奥の院と子安塔の間あたりから始まります。
拝観料払って舞台&奥の院を通ってもいいですが、いい加減何度も来てるので、勘弁してくれと。
舌切茶屋の下の方を、ライトアップ用のライトなどを見ながら、しばし徒歩。


星まつり会場へのルート入口 or 「歌の中山」 入口。
「清閑寺」 の案内看板右側には、子安塔の看板もしっかりと出ています。
清水寺に来たことがある人なら、奥の院を出た先でグニャっと曲がるところを憶えてるでしょうか。
このゲートがあるのは、そのカーブを曲がらず、真っ直ぐ行った先。


かつては多くの歌人がその美しさを詠んだという 「歌の中山」 。
現在は丸っきり、ただの山道です。時折、駐禁お構いなしの車が停まってたりするような。
左側のマジな山道を進むと清閑寺へ行けますが、今日は右のR1方面へ出ます。
向こうの方では、阿含マークのジャンパー着た人が、既に交通整理中。


東山ドライブウェイの入口からR1へ出ました。
路上では、ジャンパーどころか完全に山伏の格好をした山伏も、交通整理中。
道を爆走してるバスはもちろん、京都駅八条口と星まつり会場とを結ぶ、シャトルバス。
適当に撮っても写りこむくらい、恐ろしい勢いで何本も何本もやってきます。


R1の歩道を歩き始めるとすぐに現れる、旧東山トンネル。
正式名称、花山トンネル。言わずと知れた、京都を代表する心霊スポットです。
1903年開通ならではのレンガのビジュアルが、わかりやすいカルトテイストを放射しまくり。
歩道専用トンネルとして残ったことが、不気味さの動態保存を助けたのかも知れません。


落ち武者の霊が現れるだの、首なしライダーが走ってくるだの、
かの霊能力者・宜保愛子が 「女性の霊がいる」 から入りたくないと言っただの、
よくわからんけど壁に吸い込まれるなど、楽しい噂がいろいろと付加されているトンネル内部。
歩くぶんには、ごくごく普通のトンネルです。でも、上に斎場があるのは、本当。


トンネルを抜け車道へ合流すると、そこは山科。
「おみやげは 無事故でいいの おとうさん」 という巨大標識が立ってるのを見ると、
「首なしライダー」 にもリアリティを感じられるというものです。というか、ここ歩いてて、大丈夫か。
星まつりのゲートは、巨大標識のすぐ向こう。


で、去年と同じような混雑の、シャトルバスゲート。
14時なので、当然ながら帰りの人が多いです。が、新たに来た人も結構います。


やはり去年と同じようなエグさの、会場への長い階段。
「風林火山」 の幟を見ながら、 「おかえりなさい」 と言われながら、一生懸命登ります。


で、結界。一方通行の観覧席は、人、まだまだ多し。
歩けないほどの混雑ではないですが、見晴らしのいいポイントは大体、満杯状態。


山伏がエンドレスで水で火力調整してる、神仏両界護摩壇。
どっちかが神界壇で、どっちかが仏界壇です。どっちがどっちかは、私にはわかりません。


ひとしきり火を見たのち、またエグい坂&長い山道を歩き、総本殿へ。
お守り、護摩木、祈祷、占い、巫女さんが並ぶ大黒天、桐山管長新刊コーナーなどなど、
途中の道は去年通りの商売繁盛状態。かぶりものなども導入しての熱心な売り込みが続いてました。


総本殿・釈迦山大菩提寺。相変わらず、巨大です。
大仏がちょっとだけ見えるのも、去年通り。ちゃんと見るには拝観料300円が要るのも、去年通り。


総本殿のそばには、ブータンコーナーなるものあり。
聞き慣れない経・曲と共に、ブータンから来た僧が日本と変わらん加持祈祷をしてました。


たぶん東山ドライブウェイ経由のツアーバス乗降場。
時間は、15時。終了間際なので、帰り客で混んでます。私もそろそろ結界へ戻りましょうか。


結界へ戻ると、修験太鼓が爆裂中。
太鼓、相変わらず馬鹿テクです。出音の強さも、アンサンブルの完成度も、異常に高し。
大4人+小4人のチーム2組が、交替しながらエンドレスで繋いでいくノンストップ方式。凄い。


15時半ごろから、護摩壇解体・火伏せが始まります。
水で周囲の温度を下げ、組まれた丸太を一本ずつ外し、水で冷やす。これの繰り返し。


15分ほどで、あらかたの解体が終了。
灰と水と煙と熱でドロドロのグチャグチャになった山伏たちは、16時が近づくと一斉にしゃがみこみ。
疲れたのかと思ったら、阿含宗管長・桐山靖雄大僧正猊下の退壇が始まるのでした。


16時、管長が担がれて引っ込み、終了宣言。
爆音でホラーな音響を轟かせる 『星まつり交響曲』 で、客出しされます。、やはり異常に良ろし。
火が完全に消えるところを見たかったんですが、奉仕修行者のために護摩はまだ続く様子。
なので諦め、私も帰ります。今年も、「50万人」 には見えなかったなあ。不思議だなあ。


やはり山伏が交通整理してる、バスゲート。
バス、普通に混んでますが、長蛇の列が出来てるわけでもなく、
むしろバス自体が数が多く、駐車場が混んでる感じ。一体、何台チャーターしてるんでしょう。


帰りももちろん、幽霊トンネルを通ります。
写真を撮るため立ち止まったら、後を歩いてたオッサンも立ち止まりました。
カメラに遠慮したのかと思い、端に寄って道を空ける格好をしてても、動く気配がありません。
後から別の人がやってくると、オッサン、その人の後ついて私を通り過ぎていきました。


また 「歌の中山」 を通って帰ってきた、清水寺。
数100m向こうで燃える大火と全く関係なく、清水寺はこの日も実に清水寺でありました。

星まつり、ご覧の通り、終盤近くでも観客は多いです。
歩くのに不自由はありませんが、好きな場所で火が見れるほど空いてるわけでもありません。
客層は、中高年の家族連れ、中年夫婦、中年前後の子供に老人が連れられてるパターンが多し。
カップルはいなくはないですが、問題になるようなボリュームではなし。
はしゃぐ若者は、男女とも皆無。何故か中国人の団体がいたが、あれは信徒なんでしょうか。
単独は、信徒っぽいオッサン+妙齢女性+カメラマン+外人。
信徒:一般人の比率は、去年より多く感じましたが、実際のところはよくわかりません。
ディープな量&質の買物してる以外、はっきりと見分けがつかない感じです。
山伏やら大黒さまやらがウロウロ歩きまくってる境内は、たしかに妙だし、
何ともいえない独特の空気感はありますが、少なくともディープさや排他的な雰囲気はなし。
逆に、妙なフレンドリーさや、押しつけ感もなし。勧誘の類も、私だけかも知れないけど、全然なし。
総体的には、ひとりでも普通に楽しめるイベントという感じでしょうか。

そんな阿含の星まつり。
好きな人と行ったら、より風林火山なんでしょう。
でも、ひとりで行っても、風林火山です。

阿含の星まつり2011へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
阿含の星まつり2012へ行ってきました。もちろん、ひとりで。


【客層】 (客層表記について)
カップル:若干
女性グループ:0
男性グループ:若干 (信徒風)
混成グループ:0
修学旅行生:0
中高年夫婦:2
中高年女性グループ:1
中高年団体 or グループ:6
単身女性:若干 (信徒風)
単身男性:若干

【ひとりに向いてる度】
★★★
独特の雰囲気が気になる人には
ちょっとしんどい世界かも知れないが、
基本的にプレッシャーの類は全然ない。
まあまあ、という感じ。

【条件】
祭日土曜 13:30~16:30

阿含の星まつり
毎年2月11日、阿含宗本山境内にて開催
京都市山科区北花山大峰町17-5

京都駅八条口からシャトルバスで15分
京阪バス 上花山花ノ岡町下車 徒歩約3分

先祖供養の総本山 阿含宗 – 公式

阿含宗 – Wikipedia