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清水寺・2011年花灯路協賛の夜間拝観へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2011年3月13日(日)

夜の清水寺を奥の院から望む
清水寺2011年春の夜間拝観へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

東日本大震災発生から、2日目。
桜の開花には早く、咲いたら咲いたでまた本格的な夜間拝観を行なう清水寺が、
中途半端なこの時期にライトアップを行なうのは、東山花灯路との連携のため。
花灯路は中途半端ゆえ観光客が減るこの時期に、集客力を上げようと企画された営業イベント。
宗教的必然性は、いつもに増して、薄い。でも、やると。
関西からの送電を阻む、50Hzと60Hzの壁。変電所は、すでに能力の限界。
「そもそも東京は電気使い過ぎ」「地方をないがしろにし過ぎ」と憎まれ口も叩きたいところですが、
言うまでもなく原発に関しては京都・大阪も事情は大して変わりません。
それに、在京の知り合いが見せる尋常ではない凹み加減、余震による疲労を超えた、
何か異常な精神的ダメージを目の当たりにすると、私も心が痛みます。
現状、手が出ない。なので、とりあえずやめとくか、それとも敢えてやるか。
清水寺は、後者を選んだようです。今夜もビーム、京の夜空を一直線に貫いています。

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京都・東山花灯路2011へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2011年3月13日(日)

東山花灯路・二年坂
京都・東山花灯路2011へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

東日本大震災が発生した3/11から、2日目。
明治以来の観測史上最大、マグネチュード9という無茶苦茶な地震、
日本最高度の津波防災力を持ってたであろう三陸地方を一瞬で飲み込んだ津波、
そして天災によって引き起こされた人災である、原発の爆発事故。
阪神の時とは違い、いまだ災害の全容さえつかめないほど被災地は広範であり、
そして言うまでもなくそのほとんどの地域で電気を含むライフラインはストップしてます。
電力不足により、翌14日からは首都圏でも計画停電が行われることが、決定。
そんな状況の中、大量の行灯を点灯する閑散期集客行事・京都花灯路は、始まってしまいました。
ご存知のとおり、東日本と西日本では交流の周波数が異なるため、直接送電ができません。
周波数変換した上での送電量MAXは、100万キロワット。対して、不足は1000万キロワット。
どうにもならん、と。ならば敢えて開催し募金を集めようではないか、と考えての開催だそうです。
ただし、公式ブログでも翌日以降どうなるかわからんと明記されてますし、
現場で歩いてる時も「今日で終わりらしい」という声を何度も聞きました。
そんな花灯路、行ってきました。

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清水寺・2010年秋の夜間拝観へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2010年11月17日(水)

夜の清水寺・夜間拝観の行灯
清水寺の2010年秋・夜間拝観へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

清水寺。
京都の観光スポットといえば、まずはここから始めるしかありません。
春は桜、秋は紅葉、何にもない時でも修学旅行生が溢れかえり、常時フルハウス状態。
正に超メジャー級、キング・オブ・京都観光と呼ぶにふさわしい集客力を誇る寺であります。
そんな清水寺が春・夏・秋と行っているのが、ライトアップ+夜間拝観。
照明が伽藍に及ぼすダメージや信仰上の問題などで、寺の多くが二の足を踏んでた頃から、
観光寺院としての使命感ゆえか、清水寺は率先して夜間拝観を開始。
以後、他の多くの寺もこの流れに追随し、特に東山周辺は何かといえばギンギラギンにライトアップ。
数百円の拝観料だけで宗教的イルミネーションが楽しめるとあって、
「ホテルでコンビニのメシ食う」というチープな入洛者の夜にも、彩りを添えるようになりました。
もちろん、チープな地元カップルや学生カップルにも、このコストパフォーマンスは、魅力的。
光に吸い寄せられる蛾の如くこの手の輩も集結するため、結果として夜の清水寺は、
「観光ハイ+恋愛ハイ+桜 or 紅葉ハイの人たち」が大挙して押しかける魔境となったのであります。
そんな魔境、単身で乗り込んできました。
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