京都・東山花灯路2015へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2015年3月13日(金)


京都・東山花灯路2015へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

紅葉終了直後の12月&桜開花直前の3月という観光閑散期に、
電飾を導入した無料の客寄せイベントとして嵐山&東山にて始まった、京都花灯路
その客層は、蛾の如く光へ群がる輩+蟻の如く無料を喜ぶ輩のWパンチという美しきものであり、
「京都観光の超メジャースポットへの単独正面突破」 という崇高なる趣旨を明確に示せる機会として、
当サイトでは2011年度の東山花灯路を皮切りとして、このイベントの定例特攻を続けてきました
が、その2011年は無論、東日本大震災が発生した年。それも、発生数日後に花灯路が始まった年。
関東圏を中心に各地で電気が止まる中、混乱状態で開催されたこの年の印象が強過ぎた為か、
私は花灯路について現在でも、阿呆な観光客を眺めて面白がるという阿呆な冷やかし根性と、
震災により叩きつけられたある種の根源的懐疑が、同時に惹起させられるという状態が続いてます。
グリーン発電であろうが何であろうが、ライトアップそのものが孕む何かに対する、根源的懐疑。
そして、実は京阪神エリアもまた地方へ原発を押しつけ続けてるという事実に対する、根源的懐疑。
震災から4年経ち、その懐疑に何らかの答えが出たかと言えば、そんなことは一切ありません。
また、問題の主因たる消費社会への反省が深まっているかと言えば、そんなことも一切ありません。
というか、事態の根源的などうにもならなさは、むしろより明確な姿となって我々の眼前に現前し、
そのどうにもならなさ故、一時はあちこちで乱用されていた 「絆」 や 「祈」 の文字も、段々と後景化。
東山花灯路2015の行灯文字でも、以前の 「祈」 に変わって、 「京」 の字が登場してたのでした。
ある種の積極性の回避という気配を除けば、無意味な記号性しか感じられない、 「京」 の字。
「あ~」 という感じなのであります。納得でもなく、落胆でもない、 「あ~」 という感じなのであります。
それこそ、無意味な記号のような響きで 「あ~」 という声が漏れる、そんな感じなのであります。
で、2015年はこんな感じだと言われたら、確かにそんな感じもするんですが、あなたどう思いますか。
そんな 「あ~」 な感じの東山花灯路2015、 「どんな感じだ」 という話になってて大変恐縮ですが、
今回も冷やかし根性と根源的懐疑が交錯してクラクラする頭で、特攻、やってきました。
適当な写真の羅列から 「あ~」 な感慨、感じてもらえると幸いです。


18:20、例年通りに北側入口にあたる神宮道方面から、花灯路の侵攻を開始するの図。
三条通との交差点の時点では、 本当に今日やってるのかと思うくらい、人出も雰囲気も普段通り。
ただ神宮道へ入ると、普通に警備がいて、奥の歩行者天国ゾーンには普通に人と人力車の姿もあり。
やはり例年通りの光景です。というわけで、以降はやはり例年通り、写真の羅列でお楽しみ下さい。


で、青蓮院前から早速、例年通りにいけばなプロムナードの図。


青蓮院の大楠の下で頑張る、清水焼露地行灯の図。


2015年は文人回廊の奥へ追いやられてた、ダイナマイト行灯の図。


知恩院は工事中だったけど、狐の嫁入りが行われるのは、例年通り。


狐の周囲には人間の壁ができ、その壁ごと高台寺へ向かうのも、例年通り。


円山公園では、飛び道具感が少し薄めながらもいけばな展示が、例年通り。


開花前の枝垂れ桜前では、メッセージを集めるサクハナ行灯が、例年通り。


で、公園奥には、 「川には入らないで下さい」 のアナウンスが当然響く、幽玄の川。


公園池前では、異常に行列が出来てた、ゆるキャラ&人力車の無料記念撮影。


八坂神社へ続くゾーンでは、もはや御馴染みとなった、粟田神社の粟田大燈呂


例年より野郎臭いというか、ワイルドな画風になってる気がする、粟田大燈呂。


そして八坂神社では無論、花街の芸舞妓さんが例年通りに、舞踊を奉納中。


八坂神社、今年は舞殿が工事中。故に、背後に鉄骨が見える能舞台にて奉納中。


「円山公園への通り抜けは出来ません」 とアナウンスが響く中、踊る舞妓はん。


五花街が日替わり担当する奉納、この夜の担当は先斗町で、2曲×3ステージ。


で、ホットワインの販売が健在の長楽館へ行けば、壁に映るは万華鏡何ちゃら。


その隣の大谷宗廟・参道には、以前は円山公園にあった芸大アートが、移転。


大谷宗廟・参道は門側もライトアップされ、いけばなも集中的に、展開中。


姓名判断が妙に流行ってる横でも、アートは健気に、展示中。


で、ねねの道は、相変わらず、ねねの道。ねねっとしてる、ねねの道。


石塀小路は、相変わらず、石塀小路。人間だらけの、石塀小路。


で、高台寺公園では、行灯で作られた、 「あ~」 な感じの 「京」の字。


その 「あ~」 な 「京」 の字を優しく見守る、霊山観音


若干マシではあるものの、二年坂が相変わらず大混雑なのは、例年通り。


「平日レベルやな」 という声もあったけど、やっぱり大混雑なのも、例年通り。


で、産寧坂へ入れば、もっとやっぱり大混雑なのも、例年通り。


で、清水寺参道へ入れば、もっともっとやっぱり混んでいたの図。


で、終了間際ながら混んでる清水寺を観て、一瞬で帰宅を決意したの図。


で、八坂の塔の近くまで降りると、観光系+地元系DQNなおっさん達が急増したの図。
全体的に、海抜が上がるほど若者率が上がるという感じの花灯路でございました。どんな感じだ。
混雑の程度は先刻ちょっと触れた通り、まあまあ。牛歩を強いられることは、左程ありませんでした。
ただ、前後不覚・不注意な女性による立ち止まりは、例年より増加したかも。 「あ~」 であります。

客層は、全くもって例年通り。
アホのカップルを軸として、アホの若者が過半数という、実にベタなものです。
中高年の増加は昨年同様感じられ、花灯路の若者離れが着々と進んでるのかと思いきや、
産寧坂方面まで進むとやはりウジャウジャいて、定番のアウェー状況が現出させてます。
加えて、中国人も多し。若者のみならず、家族連れも多し。国籍的にも、もはやアウェーかも。
増えてきた中高年は、烏合の衆。ツアーか個人化団体か地元か、よくわからん人達。
観光:地元比率は、8:2くらいでしょうか。地元系も、近隣地域の電車系と区別は付きません。
単独は、女は普通の観光客風が超微量いる程度で、男は老若問わず全部がカメ。

そんな京都・東山花灯路2015。
好きな人と歩いたら、より集客策なんでしょう。
でも、ひとりで歩いても、集客策です。

京都・東山花灯路2011へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
京都・東山花灯路2012へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
東山花灯路2013と清水寺特別夜間拝観へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
京都・東山花灯路2014へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

【客層】 (客層表記について)
カップル:3
女性グループ:1
男性グループ:若干
混成グループ:2(中国人)
子供:0
中高年夫婦:1
中高年女性グループ:若干
中高年団体 or グループ:2
単身女性:超微
単身男性:若干

【ひとりに向いてる度】

獄門。例年通り、獄門。
ただし平日ゆえか、獄の程度は限りなく★★に近い。
1.5か、1.8くらい。若者から本当に飽きられ始めたのだろうか。
単にこちらが、獄の沙汰に慢性になったかも知れないけど。

【条件】
金曜+会期8日目 18:30~21:00


京都・花灯路
「東山花灯路」 を毎年3月中旬に、
「嵐山花灯路」 を毎年12月上旬に、開催
 

京都・花灯路 – 公式

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