東山花灯路2013と清水寺特別夜間拝観へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2013年3月9日(土)


東山花灯路2013協賛の清水寺夜間拝観へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

桜シーズン目前+紅葉シーズン直後という閑散期の京都で、
ベタ名所の東山&嵐山をライトアップし、夜間集客を図る電飾イベント・京都花灯路
無料のもの&光るものが好きな蛾の如き民ばかり集めて、経済効果があるのかは知りませんが、
とにかく2003年の初回以来、徐々に規模と知名度を上げつつ順調に回数を重ねてきました。
しかし2011年、そんな花灯路に試練が訪れます。言うまでもなく、東日本大震災です。
発生直後に始まった東山花灯路は、『東山祈りの灯り』 なる灯火管制モードに変更を余儀なくされ、
世間では原発が止まり、ライトアップどころか家庭レベルでまで節電が要求される事態が出来。
あの日を境に、私たちにとっての電気の意味は、完全に変わってしまったのであります。
正直、花灯路は終わったと思いました。のみならず、ライトアップ全般が終わったと思いました。
電気が余ってると思われてた頃から、浪費的にも宗教的にも批判が多かった、ライトアップ。
節電中にやれるものではないでしょう。それに、電気があり余る世の中は、恐らくもう、やって来ない。
2012年の東山花灯路は、開始から10周年ということで盛大に盛り上がってはいましたが、
「こんな馬鹿騒ぎも、これで見納めかもな」 という予感は全く払拭されることがなく、
そんな予感と共に見た電飾の光景は、言うのは嫌ですが、少し魅力的に見えたりもしたのでした。
で、その予感は、何ら終了の気配もなく例年通りに開かれた2013年の花灯路でも、
ゆとり溢れる阿呆の子たちが例年通りに騒ぎ倒す2013年の花灯路でも、実は消えてません。
うちでももちろん例年通りに特攻を行った、花灯路、そして提携の清水寺夜間拝観。
パッと見レベルでの変化の無さと、その下に隠れる危うさ&根源的な懐疑の変化の無さ、
私たちの生活が持つ矛盾・欺瞞・危うさは何ら解決も解消もされてない感じを、
写真から溢れる徒労感と共に味わってもらえると、幸いです。


18時、まずは女祇園囃子を見るためにやって来た、八坂神社・舞殿。
まだ明るいですが、舞殿の周囲は、大混雑。で、この後どこへ行っても、ずっと、大混雑です。
いきなり人混みにまみれながら、10分ほど女祇園囃子を堪能したら、単独特攻巡行、開始します。
で、以後、特に例年と変わった所はなし。ゆえに、写真メインの手抜きモードでお楽しみ下さい。


恒例のホットワイン販売+無料ミニライブ+まゆまろ来賓で沸く、長楽館


「お買物は古川町商店街で」 という看板がシュールな、粟田大燈呂@円山公園。


今年は3回まわしとなり御苦労様な、御馴染、芸舞妓はんの舞踊奉納。


これまた御馴染・狐の嫁入りと、知恩院・プロジェクションマッピングの2時間待ち行列。


川へ落ちるどころか、中へ入ってまで写真を撮る馬鹿続出の、円山公園・祈りの灯り。


昨年以上にアートの度を増し、謎なマネキンまで登場してた、生け花展示会。


咲くにはあまりにも早過ぎる、しだれ桜。


狐の嫁入り+子供のお囃子隊で、殺人的に混む、ねねの道。


二年坂へ真っ直ぐ行く奴も多いけど、こっちはこっちで混んでる、一年坂。


豆腐まんじゅうを食う輩が、またしても混雑を殺人級に悪化させてる、二年坂。


当然大混雑+誰かが転べばみんな死ぬ状態の、産寧坂。


で、清水寺・仁王門前まで来たところで遭遇した、子供のお囃子隊。


お囃子隊と、ビームだけ見て帰る輩。その横をすり抜け、拝観受付経向かう私。


400円払って境内へ入ったら、とりあえずビーム。


修復されたけど、この写真だと以前の絵と変わらん気もする、子安の塔。


舞台から、未だ工事丸出しの奥の院を眺める、大量の人間。


逆アングルで、舞台にダラダラといつく、大量の人間。


修復未着工の脚だけ、とりあえずライトアップされてる、奥の院


奥の院から眺める、舞台とビームと京都タワーの、ベタショット。


子安の塔が立入禁止なので、やむなく下ってきた、音羽の滝。


近くで見ても、やっぱり単なる枯れ木の枝と、舞台の脚。


三重塔、ビーム、そして枯れ木に花を咲かせるライトアップマジック。
東山花灯路2013、そして提携して行われた清水寺夜間拝観、こんな感じでございました。
超手抜きの写真羅列ではありますが、現場の空気は、よりリアルに伝わったのではないでしょうか。
徒労感ばかりが伝わって、危うさ&根源的な懐疑は全然感じられないかも知れませんが。

で、客層ですが、いかにも花灯路らしいものです。
清水寺境内へ入ると、客が減り、年齢層が上るのはいつものことですが、
今回はその変化の幅がやや少なく、概ねどこも、年齢を問わずゆとり溢れる感じ。
前を見ずに歩く権利があると思ってる奴、道の真ん中で円陣組んで話し込み通行を塞ぐ奴、
どうしても人に平気でぶつかる 「ブレない」 奴など、相変わらず楽しい方が沢山いらっしゃいます。
遠来系と近隣客は、5:5程度でしょうか。ネイティブの人は、かなり少ないんじゃないかと。
遠来系は、そこそこ良い格好をしてる輩が多く、なんちゃって和装率も極めて、高し。
といっても、安い店やタダスポットでばかりその手の輩を見かけるのは、なかなか哀愁ですが。
大阪多めな近隣系は、格好も態度もラフ。適当に見てる奴ばっかりだったり。
カップルは当然、多し。ただ、あまりに人が多過ぎるため、プレッシャーはさほどでもありません。
より喧しさや鬱陶しさが光るのは、混成グループ。実際の数以上に、最悪です。
中高年は、いわゆる古典的な観光客テイストの客が、少し増えたような。
単独は、男はカメと変人が少しだけ。女性はほぼ、絶無。

そんな、東山花灯路2013と、提携の清水寺夜間拝観。
好きな人と行ったら、より集客策なんでしょう。
でも、ひとりで見ても、集客策です。

京都・東山花灯路2011へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
京都・東山花灯路2012へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
清水寺・2011年花灯路協賛の夜間拝観へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
清水寺の東山花灯路2012特別夜間拝観へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

【客層】 (客層表記について)
カップル:4
女性グループ:1
男性グループ:若干
混成グループ:1
子供:0
中高年夫婦:1
中高年女性グループ:1
中高年団体 or グループ:2
単身女性:0
単身男性:若干

【ひとりに向いてる度】

鬼門。ただただ、鬼門。
不愉快な気持ちを積極的に楽しみたい変態でないなら、
基本、近づかないに越したことはない。
それでもどうしても行きたいなら、混雑そのものを面白がるか、
「撮影で来た」 と心もカメラ武装するのが、おすすめ。

【条件】
土曜+花灯路開始2日目 18:00~21:00


京都・花灯路
「東山花灯路」 を毎年3月中旬に、
「嵐山花灯路」 を毎年12月上旬に、開催

京都・花灯路 – 公式
京都・東山花灯路 – 京都・花灯路
 
 
清水寺
京都府京都市東山区清水1-294
通常拝観 6:00~18:00
夜間拝観 18:30~21:30

京都市バス 清水道下車 徒歩約15分
京阪バス 五条坂下車 徒歩約15分
京阪電車・清水五条駅下車 徒歩25分

音羽山 清水寺 – 公式 
清水寺 – wikipedia