綾部の大本本部・梅松苑へ夜の紅葉を観に行きました。もちろん、ひとりで。

2019年11月17日(日)


綾部の大本本部・梅松苑へ夜の紅葉を観に行きました。もちろん、ひとりで。

大本聖師・出口王仁三郎親父さんは、園部・船岡生まれなんだそうですよ。
「違う。本当の父親は●●●●●●だ。統の血を引く御落胤だ」 という話もなくはないですが、
とりあえず戸籍上では、船岡の紺屋に生まれた親父さんが、穴太の上田家に婿入りしたんだとか。
「違う。全ては渡辺ウメノの謀略だ。そして薩摩ワンワールド勢力が」 という話もなくはないですが、
とりあえず戸籍上では、王仁三郎は船岡にルーツを持つ人物と言えるかも知れないわけです。
ちょくちょく書いてることですが、私の親も船岡生まれ。私自身も、本籍地は今も船岡に置いたまま。
なので、大本に感じる妙な親近感はこうした所から生じてるのかと、思わないでもありません。
京都・丹波が生んだ新宗教の老舗、大本。当サイトでも、節分大祭七草粥で訪れてきました。
そしてそれらの記事の中で、 「大本に隣人のような印象を抱いてる」 といったことを書いてきました。
信仰はもちろんないし、教義もよくわからんし、都市伝説系の四方山話にもあまり興味はないですが、
若き日の王仁三郎の逸話などには、古い親戚に感じた丹波的な何かを感じたりするのです。
無論それは、妙な距離感と薄い関心量が生む勝手な感慨、幻覚の郷愁みたいなものに過ぎません。
しかしそれでも、こんな雰囲気を感じる大本へ偶に出向くことは、私には楽しいことではあるのです。
そういえば、開祖・出口なおの父方・桐村も、ルーツは桐ノ庄らしいし。桐ノ庄は、船岡の隣だし。
そんな大本、綾部・亀岡に聖地を持ちますが、綾部の本部・梅松苑は特に広く、紅葉も豊富。
綾部もみじまつりとして、近所・山家のもみじまつりと共に無料ライトアップも数日やってたりします。
となれば、集客&折伏全開かと思ったりしますが、七草粥や節分大祭と同様、これが全然なし。
実際行ってみると、無料が大好きな凡人が集まる、単なる紅葉タダ見大会みたいになってました。
実に気前が良く、おおらかな雰囲気が漂っており、その辺が丹波的というか、王仁三郎的というか。
「こういうのも、やらんとあかんで」 という王仁三郎の声が、聞こえてきそうな紅葉だったのです。
私が感じた、ほっこりするようなしないような雰囲気、是非とも感じてみて下さい。


13時、京都から山陰線で綾部へ出発。早めに出たのは、山家もみじまつりに寄ろうと思ったから。
綾部の一駅前・山家で行われる、山家もみじまつり。概ね大本のライトアップと同日開催みたいです。
車窓の紅葉は、北上しても、今一つ。ただ天気は、いい感じ。なんですが、綾部に迫ると突如曇天化。
曇天では紅葉が映えないので、山家を急遽スルーして、真直ぐ綾部に入りました。時間は、15時前。


夜まで時間があるので、観光客が全くいない綾部駅を出て、街へ。 『ひと粒』 へ向かいます。
『ひと粒』 は、節分大祭の翌日に寄り、もう一度行きたくなった料理店。腹拵えも兼ね、向かいます。
綾部の気温は、節分の時と同じく、京都とあまり変わりません。紅葉の色付き加減も、変わりません。
由良川の橋から、潰れた綾部ホテルの辺に赤がチラ見できた程度です。大本の紅葉、大丈夫かな。


とか思いながら歩き、食堂的な佇まいながら上等な出汁の香りがしてる 『ひと粒』 に着きました。
入ると、名物であり念願の親子丼を定食で注文。来た親子丼は、普通に親子丼ですが、実に美味い。
卵は蕩けながらも確かな存在感を持ち、鶏肉もリアルな歯応え&旨味&食感あり。そして、米も良い。
真当な材料を真当に料理した感じであり、ある意味、稀少な美味さです。こういう店、近所に欲しい。


舌に至福を感じながら 『ひと粒』 を出たら、完全に日が沈み切るまで街徘徊で時間を潰します。
夜の綾部、開いてる店は激少。夜というよりまだ夕方の時間帯ですが、子供の動きさえ見えません。
地元FMが流れる大通りへ出ても、響いてるのはDJの声ばかり。皆さん、大本へ行ってるんでしょうか。
そうこうしてると18時になったので、満を持して、大本へ。本町に立つ大本アーケードを潜り、北門へ。


到着しました、大本本部・梅松苑の北門。大本銘菓・金龍餅の店の辺で東折すると、あります。
節分大祭の際の出入りは正門の西門で行われてましたが、紅葉が見事なのは御覧の通り、こっち。


色付きを懸念してましたが、大丈夫なようです。またライティングも、色の乗りも、上々みたい。
門前では係員さんらしき人がテントを張ってますが、折伏や寸志徴収などはなし。普通に入ります。


ライトアップは神苑で展開され、入れるのも神苑まで。長生殿は、向かう道も含めてクローズ。
神苑中央の金龍池を中心として、御覧のみろく殿や古民家を絡める形で、構成されてる感じです。


では、池側へ移動して、観て行きます。光る紅葉。


光る紅葉。


光る紅葉。


光る紅葉と池と池に映る紅葉と船。


池と池に映る紅葉と船と光る紅葉。


光る紅葉と人間。


紅葉を借景として眺める古民家。


紅葉と重ねるように眺める紅葉。


光る紅葉と小祠。


池に映る紅葉と池と光る紅葉と船。


光る紅葉。


光る紅葉。という感じで観て回り、そろそろ終わり。


で、退苑。中々な紅葉でありました。1000円くらい取っても、文句出ないんじゃないでしょうか。
苑内に地元グルメの露店がないかと思ったんですが、18時の時点で店仕舞してました。帰ります。


帰りの綾部の街は特に見るべきものもないので、大本銘菓・金龍餅だけ買って真直ぐ駅へ。
大本帰りに見える客が全然いない、極めて普段通りに見える綾部駅から、電車に乗って帰りました。
自分用土産の金龍餅は餡入りの薄い焼き餅で、手作り系の温もりも量産系の冷たさもない、謎な味。
安くて美味いんだけど、何故か笑顔が出ないこの不思議な味わいが、私は何だかとても好きです。

大本・梅松苑の夜の紅葉、客層は基本、近隣の家族連れがメイン。
そこに、それ以外の層がチラホラと混じる感じです。でも概ね、若者は少なめ。
大本が何か知らないまま、紅葉に釣られて来た人は、少なめに見えました。
ただ、客質はさほど良くありません。いわゆる、タダのものが好きな人達が多いという。
カメは多く、三脚率も高し。こちらも、タダで撮れる所に集まるタイプの人達が多いという。
信徒系に見える人の姿は、極めて少なめ。本当に少ないかどうかは、不明だけど。
単独は、いずれもカメ。単なる観光客風の人間は、ほとんどいません。

そんな大本本部・梅松苑の、夜の紅葉。
好きな人と観たら、艮の金神なんでしょう。
でも、ひとりで観ても、艮の金神です。

【客層】 (客層表記について)
カップル:若干
女性グループ:若干
男性グループ:若干
混成グループ:若干
子供:0(親子連れの子は別)
中高年夫婦:1
中高年女性グループ:1
中高年団体 or グループ:7
単身女性:微
単身男性:1

【ひとりに向いてる度】
★★★
紅葉は質・量とも中々だし、ライティングもいい。
折伏や勧誘なども、全然ない。
往復1000円以内で行ける人は、行った方がいい。
ただ、それより遠い場合は、微妙。

【条件】
日曜+紅葉7分 18:00~19:30


 
 
 
 
 
 
大本本部・梅松苑
京都府綾部市本宮町1-1

JR山陰線&舞鶴線 綾部駅下車 徒歩約20分
 

大本 – 公式

大本 – Wikipedia