鴨川川床カフェめぐりをやってみました。もちろん、ひとりで。

2014年5月29日(木)


鴨川川床カフェめぐりをやってみました。もちろん、ひとりで。

真面目な話、うちのサイトで最も客が来るのは、川床カフェの記事です。
貴船で川床カフェを2軒めぐった記事です。ひろ文の記事ではなく、カフェの記事です。
祭やイベントなどの時事的な瞬間風速により、他の記事が最多記録を越すことはありますし、
何故か 「祇園花月 ガラガラ」 というワードで来る人が、トップに迫る勢いで多かったりもしますが、
継続かつ安定して高い数字を稼ぎ続けてくれるのは、あくまでも貴船の川床カフェの記事です。
「貴船 川床 安い」 または 「貴船 カフェ」 あるいは 「川床 カフェ 安い」 といったワードで、
検索結果の時点でも根性最低とわかるこんなサイトにさえ、多くの方がやって来るわけであります。
「消費者のニーズに応える」 という正論の暴力が、至る所で文化&精神の破壊を巻き起こし、
「根源的懐疑の忘却」 という欲望の下、利害が真逆であるはずの資本と貧民が結託する、現代日本。
そんな腐った状況に反旗を翻すべく、わかりやすさ&便利さを徹底排除してる当サイトとしては、
いくらニーズが高かろうと 「川床 安い カフェ」 的な激安万歳記事を量産するわけには、いきません。
しかし正直、目先の客も、欲しい。その大半が10秒以内に帰る直帰客であっても、正直、欲しい。
心の中で 「信念」 と 「目先の客」 を天秤にかけてみました。天秤、 「信念」 ではない方に傾きました。
えと、あの、何というか、そんなわけで、ひとりでめぐる川床カフェめぐり、めでたく復活です。
それも、今度はより客数が稼げそうな鴨川に於いて、復活です。いや、めでたい。実に、めでたい。
気温の保健所的問題のため、貴船と違って昼間の営業が5月&9月しかない、鴨川納涼床。
夜は夜で当然普通に稼ぎ時ゆえ、隙間営業的なカフェが開く期間&時間はかなり限られますが、
それでも昼床期間は幾つかの店舗が、比較的安く床を楽しめるカフェ営業を行ってます。
そんな鴨川川床カフェへ、激安ニーズを抱く同志の期待を背に、連続特攻をかけたわけです。
単純激安路線への一応の抵抗として、今回はサイドオーダー必須の掟も勝手に設定。
胃と心と財布を無為に痛めつけながらのめぐりぶり、おつきあい下さい。


京阪清水五条駅を出て川床へ向かうべく、鴨川東岸の川端通を北上する、14時。
鴨川納涼床は、この辺から二条にかけて、鴨川西岸で密集的 or 断続的に展開しています。
無論、大半は料理店ですが、カフェや、すき間営業でカフェをやる店も、見かけるようになりました。
で、今回はそのカフェを、南から攻めようかな、と。写真は、思わず撮った鴨川の鳥、花、橋。


鴨川東岸を歩いてると、それぞれの床の入りがよくわかって、面白いです。
佛沙羅館の時も書きましたが、昼に客がよく入ってるのは、目に見えて椅子席床だったりします。
中でも川床カフェを名乗る Kawa Café は、いつ見ても結構な入り。望遠で見ても、混んでますな。
じゃ、まずここ、特攻してみましょうか。鮒鶴の床を眺めつつ松原橋を渡って、木屋町へ。


木屋町通へ入って、少し北上したところにある、 Kawa Café 入り口。
鴨川納涼床の中で、はっきりカフェ専業を名乗ってる店は、ここしかないんじゃないでしょうか。
路地奥の入り口へ向うと、前傾ハンドル自転車で歩道ばかり走ってそうなリア充ワナビー学生男と、
それにさえなりそこねた学生男が出てきて、一瞬 「うわあ」 となりましたが、根性で特攻入店。


靴を履いたまま店へ上がり込み、見た目より広い店内をスルーして到達した、川床。
こちらは見た目通りさほど広くない床に、テーブルが10脚ほど並んでます。まあ、カフェですな。
先刻のリア充ワナビーみたいなのが密集して騒いでたら地獄だな、とか思いつつ特攻したんですが、
実際の床は外から見るほど混んでるわけでもなく、客も皆さん、川を眺めてのんびりくつろぎ中。


座ると店員さんが来て、ソフトドリンクの欄を表にしてメニューを渡されました。
あ、その前に席料の確認をされましたよ。席料、250円。まあまあという感じの額でしょうか。
メニューは、コーヒーが400円から。デザートは600円からで、美味げなものは大体、700円以上。
私は、エスプレッソ450円と、一番安いデザート・チョコタルトを注文。で、写真はエスプレッソ。


サイドオーダー必須というマイ掟に従い頼んだ、チョコタルト。値段はもちろん、600円。
鴨川から吹く風を感じながら食べるその味は、特に悪くもありませんが、特に良くもありません。
ファミレスのデザートよりちょっとマシな程度、という感じでしょうか。エスプレッソもまた、そんな感じ。
接客は、まあ、普通。ただ、わざわざ頼まないと水を持って来てくれないのは、ちょっと、なあ。


ただ水、こんなおしゃれな瓶で持ってきてます。味自体は、面白いくらい不味いけど。
客は、学生 or 主婦の近隣系女2人組が、5組。屋内は、外人単独男と単独女が、ひとりずつ。
中年夫婦が入ってきて、私の真前に座り、やっぱりもっと前に座りたいとかゴネ出したので、退店。
勘定は、1300円程度でした。ちょっとだけ川床気分が味わえる値段、という感じでしょうか。


Kawa Café 特攻を完遂し、次なる標的を求めて木屋町通を北上する、15時。
歩く左手には、高瀬川。新緑に覆われ、葉の隙間を通った光が水面を輝かせてます。美しい。
鳥彌三の前の椅子をタダ借りして見物しようかと思いましたが、貧乏くさいので、止めときましたよ。
そういえば鳥彌三も、5・9月は昼床あり。名物の水炊きが食べられるかどうかは、知らんけど。


木屋町通をさらに北上、料亭の名店と風俗の名店が入り乱れる、西石垣エリアへ。
ちもと銀水きた山、そしてファッションヘルス・リッチハウスの看板が、密集してます。美しい。
痴漢型ファッションヘルス・みつらん鉄道にも乗車したりせず、西石垣通を抜ければ、そこは先斗町。
鴨川をどりが24日で終了したため、 「先斗町」 の看板が復活したのを上に眺めながら、突入。


先斗町をしばらく北上すると、玄関に文字通り 「Café」 な暖簾をかける町家、あり。
お茶屋をリノベして、昼はカフェ、そして夜はレストラン・バーとして営業してる、佐曽羅EASTです。
今の時間はもちろん、カフェ営業。わかりやすい女子向け感、暖簾の隙間から漂いまくっております。
独男ひとりで大丈夫かと思い、暖簾の奥を覗いたら、女子向けなイケメン兄ちゃんが 「どうぞ」 。


靴のまま入店すると、出迎えるのは、女子向け用に調達されたらしきイケメン3人。
口々に 「いらっしゃいませ」 と言われ赤面しそうになりつつ店内を抜けると、そこはテラス川床。
写真ではわかりませんが、割と広めの床です。バー丸出しな店内よりも、広いんじゃないでしょうか。
先客は、外人4人グループ×2、中年風グループ×1。ゆったりと最前面に座らせてもらいます。


メニューは、コーヒー&紅茶が、700円から。で、席料は、別。これでこそ、川床です。
限定というスムージー各種900円も気になりましたが、私はストロングブレンド700円をオーダー。
700円に値するストロングさを誇るコーヒーだったのかどうか。それは、鴨川の水だけが知ってます。
あ、水は普通に持ってきてくれましたよ、イケメンが。イケメン過ぎて、私、また赤面しそう・・・。


サイドオーダー必須というマイ掟に従い頼んだ、モンブラン。こちらの値段は、650円。
本当は一番安いエクレアを頼んだんですが、売切れ。で、モンブラン。でもこれ、案外、美味し。
特に、下地が結構、美味し。ただ、650円に値する味なのかどうかは、鴨川の水だけが知ってます。
どうでもいいことですが、ここ、暑い。筵の下でも、暑い。あと、人が歩くと何故か床が揺れまくり。


飲み食いを終え、どこでも見れる鴨川+南座+レストラン菊水を眺めたら、とっとと退店。
勘定は確か、1650円ほど。700+650=1350円に、席料&税サがプラスという感じでしょうか。
「無駄に高価くてこそ、床」 という気分、味わえました。が、スムージーひとつの方が、よかったかな。
後客は、地元の学生風男女が1組来たのみ。単独男の客は、言うまでもなく、私だけでした。


さらなる標的を求めて、胃の中のコーヒーを揺らしながら先斗町を北上する、16時。
通には 「客引きはやめておくれやす」 のポスターなどに混ざり、三味線レッスンの張り紙、あり。
「習い始めた途端に才能が開花し、流しの三味線弾きとして先斗町を闊歩する俺」 みたいな妄想が、
「お月謝 5000円」 の文字一発で瓦解するのを楽しむのもまた、大人の独男の午後の嗜み。


それにしても、超割高な濃い目コーヒー2杯+スイーツ2連発は、やはり、堪えます。
こんな下らんこと、もういい加減、止めたい。心と胃袋に、そんな日和った気持ちが充満しまくり。
それでも、先斗町歌舞練場の守護神を見れば 「ラリったガンダムや!!」 と叫びながら写真を撮り、
珉珉・三条大橋店の定食メニューにいちいち欲情するのもまた、大人の独男の午後の嗜み。


嗜みいっぱいで先斗町を抜けると、三条大橋袂には鴨川最大のトリックスター床、あり。
そう、かのスターバックスコーヒーであります。スターバックスコーヒー・三条大橋店であります。
「川床とテラス席、どこがどう違うねん」 という根源的懐疑を逆手にとり、スタバもまた川床を展開中。
無論、特攻しないわけにはいきません。が、ここ、席料無し制。死ぬほど混んでそうな予感・・・。


と思って、鴨川対岸から望遠で眺めてみたら、案の定、ほぼ席は埋まってた・・・。
正に、テラス席にしか見えない床です。もしくは、ほんのちょっとだけ川床っぽいテラス席です。
いや、あるいはこれこそが、川床でもオープンテラスでもない 「第三の場所」 なのかも知れません。
客層は、外人グループ客4割、観光客3割、地元のしょうもない若者3割。じゃ、特攻しますか・・・。


特攻すると、川床どころかカウンターの前に、既に10人ほどの行列ができてました。
胃の中のコーヒーを吐きそうになりましたが、我慢して待ち、抹茶何ちゃらフラペチーノを注文。
え、サイドオーダーですか。いや、これがサイドオーダーです。メインのコーヒーを省略しただけです。
川床入口にはスタッフが立ち、並んで入床を待つシステム。で、こんな感じでまたしばし、待ち。


待ち過ぎてフラペチーノが完全に液状化したら面白いな、とか思いながら待ってると、
10分ほどで席が空き、コーヒーじゃないけど 「あたらしいコーヒーエクスペリエンス!」 を開始。
何ちゃらフラペチーノ、トールで値段は500円前後。で、席料は無し。破格に安いとは言えるでしょう。
ただ、三条大橋の通行人から丸見えな景観を始め、風情はかなり、ひったくれもありません。


入床を待つ人に気を使い、フラペチーノを瞬殺。約3分のコーヒーエクスペリエンスでした。
あああああああああ、もう、やってられん。腹の中で甘いもんがチャプチャプ言ってる。吐きそう。
ここの北にもまだ、サロンドロワイヤル京都のショコラ川床があったりしますが、知らん、もう知らん。
というわけで、鴨川川床カフェめぐり、これにて強制終了。お疲れさまでした、私の胃と財布。

鴨川の川床カフェ、全体としては、ひとりにはさほど向いてません。
といって完全アウェーでもなく、まあまあ、ほどほど、としか言いようのない世界です。
店別で言えば、それなりの値段でそれなりの風情を楽しみたいというのなら Kawa Café 、
多少高価でもいいからよりゆったりと川床気分を味わいたいなら佐曽羅EAST、
とにかく安価に 「川床を楽しんだ」 という既成事実をでっち上げたいならスタバ、という感じ。
個人的には、佐曽羅EASTがボックリ感も含め川床的風味に溢れてる気がしますが、
スタバの床で情緒を毟り合う精神戦を展開するのも、また一興でしょう。

あ、繰り返し言っときますが、鴨川納涼床の昼床は、5月・9月のみ。
昼のカフェ営業も、基本的にはそれに準じたスケジューリングになってるはずですが、
細かい営業情報に関しては、調べるなり、出たとこ勝負で特攻するなり、自力で何とかして下さい。
うちは、わかりやすさ&便利さを徹底排除します。実際は、調べるのが面倒なだけですが。

そんな、鴨川川床カフェめぐり。
好きな人とめぐれば、より川床なんでしょう。
でも、ひとりでめぐっても、川床です。


 
 
 
 
 
Kawa Café かわカフェ
京都市下京区美濃屋町176-1
10:30~24:00

京都市バス 河原町松原下車 徒歩約2分
阪急電車 河原町駅下車 徒歩約6分
京阪電車 祇園四条 or 清水五条駅下車
徒歩約8分

Kawa Café かわカフェ – 公式

カワカフェ (kawa cafe) – 食べログ

佐曽羅EAST
京都市中京区鍋屋町230-1
cafe 12:00~16:30

阪急電車 河原町駅下車 徒歩約3分
京阪電車 祇園四条駅下車 徒歩約5分

佐曽羅 SASORA – 公式

佐曽羅 EAST (サソライースト) – 食べログ


 
 
 
 
 
スターバックスコーヒー 京都三条大橋店
京都市中京区中島町113 近江屋ビル1F
鴨川納涼床 5・9月 11:30~22:00
6・7・8月 16:00~22:00

京阪電車 三条駅下車 徒歩約1分
市営地下鉄 三条京阪下車 徒歩約3分
京都市バス 三条京阪前下車 徒歩約3分

京都三条大橋店 – スターバックスコーヒー

スターバックス・コーヒー 京都三条大橋店
– 食べログ