事始めの日の北野天満宮へ大福梅を買いに行きました。もちろん、ひとりで。

事始めの日の北野天満宮へ大福梅を買いに行きました。もちろん、ひとりで。
最近、正月が段々と 「するもの」 へ変わってきているような気がしてなりません。
といっても、心を入れ替え親族付き合いなどするようになったのではありません。
要は、最近は正月に休む店舗が増えたので、年末に事前準備が必要になったという話です。
外食するにも、開いてる店がなかったりします。気を抜くと、食料の確保さえ難しかったり。
なので正月前に必死になって色々買い込むという。この感じが、強まってる気がするのです。
もっとも、昔の人にしてみれば 「それこそが正月というものだ」 と思ったりするのかも知れません。
本来の正月は、外出せず家にいるのが基本。特に元日は年始回りもせず、家事もしないのが基本。
だからこそおせち料理は保存食の塊なのであり、年籠りよろしく酒飲んでじっとしてるのこそが基本。
そんな風にして乗り切るのが、正月。ある意味、台風や災害に近いものと言えるかも知れません。
そういえば、徹夜で年越しネタやる度に体壊したもんな。だから、もう止めにしたんだもんな。
あと、旧暦の正月前の頃とかも割と危険。日照時間が微妙に延び始めると何か調子が狂うし。
正月は、実はヤバい。何ならお祓いや魔除けがいるくらい、ヤバい。昔から、そう思ってたのかも。
そもそも大晦日って大祓の日だし。それこそ夏越を凌ぐ年間最大級のお祓いの日なわけだし。
正月は、籠もった方がいいのかもな。あと準備として、魔除けも用意する方がいいのかもな。
そう考えて私は、事始めの12月13日、北野天満宮へ大福梅を買いに行きました。
大福梅。大福のような梅ではありません。読みは 「おおふく」 or 「おおぶく」 。大福茶に用いる梅です。
大福茶は、元日の朝に初茶として飲むことで、無病息災を祈るというもの。必須と言える具が梅です。
となれば北野天満宮が、黙っていない。境内に梅苑も持つ梅推しの北野天満宮が、黙っていない。
左遷先まで梅を飛ばす菅原道真を祀る社として、北野社、大福梅を毎年授与しています。
それも、神域でのお手製。そして授与の開始は、12月13日。これは正に、霊的な事始めです。
籠もりに効く魔除け梅を得て、 「するもの」 としての正月を霊的にも完遂しようと思います。


バスで北野天満宮前まで行き、鳥居の前に立つと、 「初詣」 の幟あり。流石に事始めの日です。
その一方で、隣には季節感を破壊する 「もみじ苑公開」 の幟も堂々立っています。割と奇景ですね。
とはいえ、紅葉客の賑わいはやはり薄め。タクシーが目立ちますが、多くの客は普通の参拝テイスト。
皆さん、やはり梅なんでしょうか。鳥居の脇にある告知板では、大福梅の授与開始を告げています。



大福梅が授与されるのは、総本殿を囲む廻廊にある授与所。なので、参道を歩いて本殿へ。
事始めの日だからなのか、露店も少し出ていて、長五郎餅の境内店も持ち帰り販売はしていました。
境内は空いても混んでもおらず、もみじ苑を素通りして楼門へ向かう参拝客を、牛が見つめています。
楼門は、年始名物の巨大絵馬を既に掲出。流石に事始めの日です。その絵馬の下を通って、奥へ。




本殿、梅行列が出来てたらどうしようかと思ったら、そんなことはなく、すぐ買える状態でした。
授与所前には大福梅コーナーが設置され、山盛りの梅ディスプレイ、そして袋の積売が出ています。
境内で育った梅の実で作られる、大福梅。巫女による土用干しの光景がよくニュースになってますね。
私は、積売の梅をひとつ購入。札を出すと、巫女さんはタブレットを操作して釣銭を出してくれました。





大福梅を無事に買えたら、今日はもう用事は終わりです。が、境内も少し徘徊しておきます。
咲いてるわけもない飛梅を観たり、牛を愛でたり。あと、本殿に奉納された酒樽に熱い視線を向けたり。
丹波系 「翁鶴」 「長老」 もありますね。西陣で妙に丹波の言葉をよく聞いたことを、ふと思い出しました。
一方、伏見 「英勲」 があるのは北野大茶湯経由の秀吉絡みかなと、太閤井戸を観ながら妄想したり。

そんなことを考えながら早々に帰宅し、正月を待たず大福梅を開封した・・・というのは嘘です。
大福茶は、正月に飲むもの。何せ、村上天皇の御脳を癒した 「王服茶」 が由来の由緒正しき茶です。
仕きたりを破れば、皇居にさえ雷を落とす恐怖の祭神・菅原道真から怒りと祟りを買うとも限りません。
ちゃんと、待ちました。そして、年が明けた1月1日に、開封しました。あけましておめでとうございます。


ややこしい折り方の包みを開くと、中には真空パックの梅干、そしてシダの葉が入っています。
厳重な真空パックを開けると、匂いだけで唾液が大量に溢れ出そうなほど、強烈な梅の香りが爆発。
梅本体は完全に乾燥した状態で、粉さえ吹いてるくらい。ですが、いやだからこそ梅の香りは超濃縮。
量は、約6個。サイズは当然バラつきがありますが、大きめの梅のサイズ感は概ね揃っている感じ。

で、お茶に投入。白湯の方が色がわかりやすいですが、お茶が好きなのでお茶に入れました。
結び昆布の確保が面倒ゆえスルーした件、そして湯呑がなくてお猪口で代用した件、ご了承ください。
乾燥し切った梅にお茶をかけるように注ぎ、水分を吸って梅が梅になるのを待ってから、いただきます。
味は、お茶に梅を入れた味でした。梅本体は、梅の味がしました。あけましておめでとうございます。

あ、袋をよく見ると 「白湯もおすすめ」 みたいなこと、はっきり書いてるな。

でも白湯がどうにも調達できなかったので、止むを得ず 「長老」 に入れてみました。
北野天満宮/西陣/丹波の関係性にオマージュする形です。あけましておめでとうございます。

白湯との相性を緻密に検証する必要があると判断し、 「英勲」 にも入れてみました。
北野大茶湯から秀吉を経由して伏見にオマージュする形です。あけましておめでとうございます。

北野天満宮により近い産地の白湯も検証しようと、 「聚楽第」 にも入れてみました。
北野大茶湯から秀吉経由で聚楽第にオマージュする形です。あけましておめでとうございます。
事始めの日の北野天満宮、
客層は烏合の衆という感じで、層の偏りは特に感じません。
中年女性の数人連れと家族連れを中心として、どの層も満遍なくいる感じです。
ただ、烏合の衆といっても雑多な感じはなく、
お参りにきたというテイストでほぼ全員が共通の雰囲気を持っています。
それでいて、梅を買ってる人はそんなに多くはなく、紅葉目当ての人も少なめという。
いずれも、それぞれの理由・目的で普通にお参りしたり境内をうろついたりしている感じで、
ある意味、理想的な神社の客層といえるかも知れません。
大福梅は、それなりに人気があり、販売コーナーも賑わっていますが、
少なくとも私が行った14時時点では、混雑や行列、また売り切れにもなっていません。
人だかりが出来るわけではなく、といって誰も興味がないのかといえばそうでもない、
こちらもある意味、理想的と言えそうな温度感でした。
そんな事始めの日の北野天満宮で買う、大福梅。
好きな人と買えば、より大福なんでしょう。
でも、ひとりで買っても、大福です。
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【客層】 (客層表記について) カップル:1 女性グループ:1 男性グループ:若干 混成グループ:微 子供:(受験生風) 1 中高年夫婦:1 中高年女性グループ:2 中高年団体 or グループ:3 単身女性:微 単身男性:若干 |
【ひとりに向いてる度】 【条件】 |

北野天満宮の大福梅
毎年12月13日より授与開始 無くなり次第終了
北野天満宮
京都市上京区馬喰町
授与所:9:00~16:30
京都市バス 北野天満宮前下車すぐ
嵐電 北野白梅町駅より徒歩5分
大福梅と思いのまま – 北野天満宮公式

