12月 2023 - ひとりでうろつく京都 (β版) ひとりでうろつく京都 (β版)

快活CLUB京都南インター店で聖夜を過ごしました。もちろん、ひとりで。 【後篇】

2023年12月24日(日)


快活CLUB京都南インター店で聖夜、前篇からの続きです。

もちろん南インターは、わざわざ草津湊の場所を選んで作られたのではありません。
戦後に至るまで一帯はほぼ単なる農地だったため、土地の取得が比較的容易だからであり、
間違っても 「この地こそ、現代京都の陸の港に相応しい」 などと考えられたわけではないでしょう。
そもそも名神高速は名古屋と大阪・神戸とを結ぶ高速道路であり、ゆえに京都は一通過点に過ぎず、
北側へ大きく迂回して京都の中心部をわざわざ通るようなルートは可能な限り避けたいわけです。
おまけにこの街は山に包まれた天然要塞都市で、特に東山の貫通には大トンネルが欠かせません。
無論、洛中中心部の土地取得も困難を極め、実質的には解決不能の課題として屹立しています。
こうした要因から近代以降の高速交通は基本、京都市中心部の貫通を避け続けてきました。
国家の威信を賭けた省線・東海道線は流石に旧市街のほぼ最南端たる八条まで踏み込みましたが、
明治期には東山の貫通が叶わず、さらに南の稲荷山を南へ回り込む線形を余儀なくされています。
この南×南回りの東海道線旧線跡こそ、実は名神の山科~京都区間建設で転用された土地。
その西の稲荷山西麓~竹田一帯は旧軍用地でガラ空き、さらにその西の草津湊跡地周辺は農地、
また草津湊の地では整備済みのR1と接続できるため、此処に南インターが出来たのも当然でしょう。
しかし、それでも、当サイトとしては南インターと草津湊の縁を妄想せずにはいられません。
天然要塞都市として千年を生きる中で育まれたのであろう、京都という都市そのものが孕む生理。
それは即ち、全方位を山で完全包囲されているわけではなく、南側はすっぽり壁が抜けている地形と、
南へ向かって標高が下がるため全ての水が南側へ流れる地形が醸成した、身体レベルの偏見。
そういったものが今なお京都を拘束し、結果として南インターは草津湊の場所に出来たのではないか。
そして、未来に新たな交通システムが出現しても、その港はやはり此処に置かれるのではないか。
車のライトとラブホの照明が輝く南インターを見ていると、ふとそんなことを思ったりします。
・・・という出鱈目な戯言は置いといて、南インターの聖夜、インター詣でから続きです。

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快活CLUB京都南インター店で聖夜を過ごしました。もちろん、ひとりで。 【前篇】

2023年12月24日(日)


快活CLUB京都南インター店で聖夜を過ごしました。もちろん、ひとりで。

メリークリスマス!!地獄のクリスマス単独お泊まりネタ、2023年版でございます。
といっても近年はネタ切れ感が著しく、コロナで色んなことが色んなことにもなったため、
中断したり日和ったり、あるいは単に酒呑んで寝てたりと不調気味ではありました。
そんな中、苦し紛れや悪あがきを続けながらも掴み始めたのが、 「港」 というキーワードです。
2021年に訪れたのは、海の京都の名勝・天橋立に近い門前都市として海運が大いに栄えた、宮津
2022年に訪れたのは、巨椋池の畔にて交通の要衝を一時担い、木幡関連の伝承も豊かな、六地蔵
共に、かつて栄えた後に衰退した歴史を持ち、そして現在は別の意味で変化が著しい場所でもあり、
「港」 という物理的境界の側面と、歴史の変化という時間的境界の側面を、併せ持っています。
当サイトが裏テーマとして掲げる 「境界」 の追求としても 「港」 は実に相応しい探訪先となるでしょう。
となれば、続く2023年もやはり 「港」 をテーマと定めて聖夜を過ごす場所を選ばねばなりません。
が、誠に遺憾ながら海の京都方面へ遠征する時間も金も、今の私にはありません。では、どうしよう。
そこで思いついたのが、南インターです。名神高速道路の、京都南インターチェンジです。
南インターが立つ京都市南部エリアの鳥羽一帯は、鴨川と桂川の合流点であるため水の利が良く、
鳥羽 aka 草津湊 aka 横大路として、淀川経由で瀬戸内海へ直結する舟運の港を長く担っていました。
また、この利便性を活かして、平安末期から中世にかけては鳥羽離宮が営まれた地でもあります。
そして何より、現在は高速のICとして現代京都の 「陸の港」 となっているのも、此地の面白いところ。
おかげで近辺にはラブホが偉い勢いで林立しており、境界ならではのアジール感も事欠きません。
正に此処は過去/現在の境界であり、同時に日常/非日常の境界でもあるのです。実に素晴らしい。
高速爆走で生死の境界を跨いだ後にラブホへ単独特攻するような真似は流石にもう出来ませんが、
上手い具合に、南インターの近くにはネットカフェ・快活クラブ南インター店が立ってます。
そこで今回はこのネカフェに投宿して、現代の京都の 「港」 を徘徊してみたのです。

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