清水寺・2011年春の夜間拝観へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2011年4月10日(日)


清水寺のライトアップへ行ってきました。もちろん、ひとりで。

東日本大震災から、もうすぐ1カ月。
発生直後にここでライトアップを見た時「これが夜間拝観の見納めかも知れない」と思いましたが、
1ヵ月が経ち、こうして輝く夜桜を目にすることが出来ても、その感は消えません。
街を歩いてると出くわす、京都の近くに原発があることの危険性を訴える街宣車。
近くの原発とは、「原発銀座」と呼ばれる若狭・大飯・敦賀の原発のこと。
私、何度か敦賀駅周辺をうろついたことがあります。で、行った人の多くと同じ感慨を抱きました。
原発マネーで整備されたという、立派だけど人の少ない表通り。
そこに数多く設置された、何ちゃら鉄道ゾロ目フィーバーのキャラ銅像。
クオリティは高いのに、存在の根拠は希薄。写真を撮ると何か、しんどい。そんな、銅像。
ゾロ目フィーバーは、かつて敦賀を走った欧亜国際連絡列車にちなんでるそうですが、
何気に紛れこんでる某宇宙戦艦の乗組員達は、何の理由があってあそこに立ってるんでしょう。
そんな敦賀 / 若狭で作られた電気により、暮らし、ライトアップなんかもやってる、京都。
原発がないと本当に電気が足りないのかどうかは、私にはわかりません。
実際に電力が不足するか否かに関わらず、ライトアップがこの先どうなるかも、わかりません。
そしてその思いが、この通俗的なビジュアルを、困ったくらい美しく見せてしまいます。


相変わらず人だらけの、二寧坂・三年坂・清水坂。
観光客は減ってるそうですが、独男の体感的にはプレッシャーの減衰、一切感じられません。


例によって境内全域を有料化するライトアップ専用受付を通り、仁王門前から見下ろした清水坂。
うーん、やっぱり言われてみれば減ってような。震災直後より微妙に少ない気はしましたが。
あとは概ねいつも通りの景観なので、ざっと行きます。


夜鐘と夜塔と夜坂と夜ビーム。


桜と人間。


清水の舞台、はるか彼方に京都タワー、人間いっぱい、そして心霊。


舞台から見下ろした、光る夜桜の海。


もう、何かよくわからんことになってる、奥の院。


夜桜の奥から発射されるビーム。


奥の院から光る夜桜を挟んで舞台を眺める。


清水の舞台、夜桜、人間いっぱい、そして携帯いっぱい。


音羽の滝から見上げた夜桜、舞台、奥の院、そして柱。


三重塔と夜桜。以上であります。

客層は、いつも通りな夜の清水寺。
若者率が圧倒的に高いです。若者の半数はカップルで、色気を撒き散らしてます。
混成グループは数こそ少ないが、ギャーギャーとわかりやすい観光ハイ状態。
若年女性グループも「来て正解」とチョイスした自分をいちいちほめるような口調の者、多し。
単独女性、いつになく少ないです。単独男性も、カメラマンを含めて少ないです。

そんな清水寺、春のライトアップ。
好きな人と観たら、より清水寺なんでしょう。
でも、ひとりで観ても、清水寺です。


【客層】 (客層表記について)
カップル:3
女性グループ:2
男性グループ:若干
混成グループ:若干
修学旅行生:0
中高年夫婦:1
中高年女性グループ:若干
(普通のおばはんのみならず和装の人も含む)
中高年団体 or グループ:2
(親子連れなどはいない。中高年烏合の衆)
単身女性:若干
単身男性:若干

【ひとりに向いてる度】

いつも通り、
ひとりものには完全なる四面楚歌。

【条件】
日曜+桜満開 20:00~21:20

清水寺
京都府京都市東山区清水1-294
6:00~18:00
京阪電車・清水五条駅下車 徒歩25分
京都市営バス「清水道」及び京阪バス「五条坂」
下車徒歩約15分

夜間拝観
3月10日~20日 3月24日~4月8日
8月14日~16日 11月10日~12月2日

公式サイト 音羽山 清水寺

wikipedia 清水寺