天龍寺へ桜を観に行ってきました。もちろん、ひとりで。

2011年4月14日(木)

天龍寺・百花苑の桜①
天龍寺へ桜を観に行ってきました。もちろん、ひとりで。

 天龍寺の魅力は、方丈とその前面に広がる庭園の広大さだろう。庭園背後の領域は敷地内だけで
もかなり広そうなのだが、それが外部の嵐山まで繋がっている。ここは「曹源池庭園」といわれている
ところで、今は庭園内に人が入ることもできるようになっているが、本来は大方丈前の部分は人が歩
くところではなく、嵐山を借景として堂内から眺める庭だったと思う。
 今はせっかくの借景の庭も、そこを横断する人々を見ての鑑賞となるので少し興醒めである。また
そこから北の部分の散策路も広く整備されていて、昔はこのようではなかったのではないかと思う。
何か大名庭園か観光客向けの日本庭園のような感じを抱いてしまうのだ。
<中略>
 観光客が多いからそれに対応するために必然的にこうなったのかもしれないが、できればここの素
晴らしさを体感できるような「見せ方」であればより素晴らしいのにと思ってしまう。ここの庭は見事な
だけに残念である。(清水泰博「京都の空間意匠」光文書新書

と苦言を呈されている、正にその「整備され」た「北の部分の散策路」へ桜を観に行って来ました。
だって、春だから・・・。

嵐山天龍寺前バス停
渡月橋のあたりをウロウロして開門の8時半まで時間をつぶし、
いい加減腹が減ったので嵐電嵐山駅へ帰ってきたら店がどこも開いてなくて、
裏通りへ入ると営業してた亀屋友永嵯峨店でガトー何たらを買って食ってたら8時半にあり、
天龍寺へ向かうの図。バス停の桜でさえ、造花のように見事な咲きっぷりです。

天龍寺参道
開門したばかりだから、散りかけのウェルカム桜が咲く参道にもさすがに人はいません。
と言いたいところなんですが、実際にはその過疎を狙った修学旅行生のグループが点在。
一般客は、本当に激少です。

大方丈
普通は庭園+諸堂参拝のセット600円也を払って庫裏からお堂へ入りますが、
今日は大方丈に用はないので、500円だけ払って庭園へ直行。人がいないと、実に禅であります。

大方丈と曹源池庭園
大方丈、そして曹源池庭園。実に夢窓疎石であります。

曹源池庭園と嵐山
逆アングルから方丈、そして曹源池庭園。実に借景であります。

天龍寺・百花苑の桜②
で、「整備され」た「北の部分の散策路」である百花苑の桜。昭和58年に整備されたもの。
実に桜であります。

天龍寺・百花苑の桜③
実に桜であります。

天龍寺・百花苑の桜④
実に桜であります。

散策路
実に散策路であります。

花びら
実に花びらであります。

愛の泉のカエル
実にカエルであります。


で、実に帰るのであります。お粗末さまでございました。

客層は基本、修学旅行生ばかり。
ボランティアガイドらしき人に引率されているのや、独自行動のグループや、様々。
残りは中高年。夫婦、グループ、団体、いろいろ。ほとんど全部が観光客。
でも早朝ゆえか、観光ハイという雰囲気はありません。当然、色気のプレッシャーもなし。
外人グループ、カップル、単独、女性グループ、それぞれちょっとずつだけいました。
単独女は、ディープというより古典的京都女一人旅という感じの妙齢女性。
朝の庭園は、掃除中だったり手入れの最中だったりしますが、それがある種の風情を呼んでます。

そんな天龍寺の桜。
好きな人と見たら、より禅寺なんでしょう。
でも、ひとりで見ても、禅寺です。

【客層】 (客層表記について)
カップル:若干
女性グループ:若干
男性グループ:0
混成グループ:0
修学旅行生:6
中高年夫婦:2
中高年女性グループ:1
中高年団体 or グループ:1
単身女性:若干
単身男性:若干

【ひとりに向いてる度】
★★★★
プレッシャー特になし。おすすめ。

【条件】
平日木曜 8:30~9:50

天龍寺
京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
8:30 ~ 17:30

嵐電嵐山駅 下車徒歩1分
阪急嵐山駅 下車徒歩15分
JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅下車 徒歩13分
京都市バス 嵐山天龍寺前下車すぐ
京都バス 京福嵐山駅前下車すぐ

公式 京都 嵯峨嵐山 臨済宗大本山 天龍寺

Wikipedia 天龍寺