大原女時代行列へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
大原女まつりの大原女時代行列へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
大原女と書いて、おはらめ。
隠棲の里・大原より、独特のスタイルで薪や農作物を京へ売りにやってくる女性達の通称です。
そのルーツは、壇の浦で我が子を抱いて入水するも死にきれず、寂光院に隠棲した建礼門院。
院に仕えた阿波内侍の作業着姿を、地元娘たちが真似。それが大原女の始祖と考えられてます。
鄙の中にも御所由来のセンスが光るその姿は、古くから歌に詠まれ、絵にも描かれ、
単なる行商としてのみならず、一種の雅な風物詩として長らく都の人から愛されたとか。
しかし大原女、実際は雅どころではない重労働です。大原から京都までの移動は、もちろん、徒歩。
バスなど、走ってません。そもそもバスが走れるような道さえ、最近までありませんでした
だからこそ行商に意味があったわけですが、交通が開けるとその意味が薄まり、大原女は減少。
今の大原女は、観光用ばっかり。で、それではいかんと奮い立ったのが、当の大原観光保勝会。
地元以外の若い女性にも大原女の衣装を着てもらおうと、「大原女まつり」なるイベントを企画。
大量の変身大原女を動員して、時代行列も開催。それに絡めて、フォトコンテストも開催。
「変わった格好したい」女と、「女を撮りまくりたい」男が集結するイベントとして、
人気を博するようになりました。
「それ、要するにコスプレ撮影会ですよね」と言われたら、全くその通りです。
ただ、カメコの平均年齢が普通の撮影会の3~4倍高いのが、大きな特徴であります。
大原女まつりは、毎年5月に2週間ほど開催。時代行列は、おおむね期間内の土曜。
寂光院と勝林院の間を2時間ほどかけて、なんちゃって大原女が練り歩きます。
起点は、年毎に交代。2011年は、寂光院出発。で、寂光院に向かってます。大原、のどかです。
寂光院前に集まり、スタンバる大勢の変身大原女たち。行列が出発する前に、お祈りを行います。
カメラかかえた男達はもっと大勢いるので、何が起こってるのかはさっぱりわかりませんが。
もちろんこの時点から、バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャとシャッター音の嵐。
出発までまたしばらく時間がかかりそうなので、来る途中に見かけた「たんば茶屋」で、メシ。
ごま豆腐セットなるものを頼みました。1000円也。山菜そば、ごま豆腐、おばんざいのセット。
オープンテラスで巡幸路を監視しながら食す。そば、普通。おばんざいとごま豆腐は、ウマー。
ちょうど食い終わった頃からシャッター音がじわじわと近づいてきたので、外へ。
大原女時代行列、始まってます。もう聞こえる音はひたすらにバシャバシャバシャバシャバシャバシャ
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ。
なんちゃってカメラマンは少ないですが、その分、場の殺伐度は極めて高いというか。
人が入ると、容赦なく罵声を浴びせかけます。「どけこらあ」「ババア、邪魔じゃあ」とか。
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ。
大原の里をコスプレ行列とカメラマンの群れが行進。道幅狭いので、人間の密度が凄いです。
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ。
畑や民家や川中へ入るなど、当たり前。バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ。
休憩時にも「可愛いね~」「こっち向いて~」と、写真撮られまくる変身大原女。
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ。
呂川ぞいの坂道を登る大原女。バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ
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三千院に寄る大原女。バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ。
慣れない格好+ポーズ、そして暑さと過剰な視線に耐えて2時間も歩き、グロッキーな大原女。
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ。
やっとこさ終点の勝林院に到着。ほとんど地元の娘ではないそうですが、よく頑張りました。
記念写真を撮影してる間にもバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ
バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ。
終わった後でもまだバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ
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バシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャバシャ。
客層は、半分以上がカメラマン。その大半が、高齢者。若い男は、報道以外はほぼ全部、変な奴。
それ以外の客は、烏合の観光客。ただし、平均年齢はあくまでも高いです。
カップル率、異常に低し。いても、大抵は中年夫婦風。団体の姿も特に見当たりません。
ただし、観光協会の人たちの会話だと、例年よりも客は多いんだとか。
何故か、イベント終了後はカップルが増え、普通に観光地的な客層になりました。たまたま?
そんな大原女まつりの大原女時代行列。
好きな人と見たら、よりコスプレなんでしょう。
でも、ひとりで見ても、コスプレです。
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【客層】 (客層表記について) カップル:微量 女性グループ:若干 男性グループ:1(カメラ持参) 混成グループ:若干 修学旅行生:0 中高年夫婦:1 中高年女性グループ:1 中高年団体 or グループ:2 単身女性:若干 単身男性:5(全員カメラマン) |
【ひとりに向いてる度】 ★★★★ プレッシャーは特になし。 むしろ独男のヘヴンともいえる。 しかしそれゆえに、気持ち悪さも過大。 同族嫌悪の気がある方は、注意。 【条件】 |
大原女まつり 大原女時代行列
毎年5月上旬 勝林院~寂光院間で開催
13:00~
京都バス大原下車 徒歩
Wikipedia 大原女