藤森神社の紫陽花苑へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2013年6月20日(木)


藤森神社の紫陽花苑へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

何年か前、藤森神社紫陽花苑を訪れたことがあります。
6月も終わりの頃だったでしょうか。ちょうど、紫陽花 = あじさいが満開だった頃。
特に理由は、ありません。立ち寄っただけ。入苑料が300円なので、気楽に入れるわけです。
ただその日は、物凄いカンカン照り。満開の紫陽花も、すっかり干乾びていたものでした。
やっぱり紫陽花は、雨に濡れた姿を見るもんだな、と。雨の日に、また来よう、と。
以来、雨と暇、そしてモチベーションのタイミングが合わず、梅雨をやり過ごすこと、数回。
何故そんなにやり過ごしたかといえば、そりゃ、あなた、相手が紫陽花だからですよ。
あなた、紫陽花を積極的に見たいと思いますか。あ、思いますか。でも、私は思わんのですよ。
でもやっと先日、雨が降り、暇で、行く気も起こったので、再訪を果たすことができました。
藤森神社。菖蒲の節句の発祥地として名高く、菖蒲 = 勝負の神様として崇敬を集める神社です。
そんな勇ましい神社に、何故可憐な花が並ぶ紫陽花苑ができたのかは知りませんが、
とにかく梅雨時ともなれば宇治の三室戸寺とならんで紫陽花の名所として親しまれてます。
この日は雨を通り越して、夏を先取りしまくった台風4号が上陸しかけてましたが、
おかげで全然人が少ない中、のんびり紫陽花と再会することができました。
でも、正直、自分で書いててこの記事、あまり面白くありません。かなり、面白くありません。
何故そんなに面白くないかと言えば、そりゃ、あなた、相手が紫陽花だからですよ。
あなた、紫陽花が積極的に面白いと思いますか。あ、思いますか。でも、私は思わんのですよ。
なので、紫陽花に加え、藤森神社周辺のうろうろ歩きや餅系食堂ネタも、盛ってみました。
ふらっと立ち寄った、軽くてユルいノリを、お楽しみ下さいませ。


京阪電車を墨染駅で下りて、藤森神社へ向うの図。
「藤森」 駅は隣ですが、表参道に近いのは、こっちの方。その証拠に、ポスターあり (適当)。
藤森駅は元々 「師団前駅」 という名前だったのが、軍からケチがついて、無理矢理改称しただけ。
JR藤森駅も、京阪藤森駅よりこっちの方が、近し。改札、南側にしかないので、注意。


京都教育大の●●学生と、ネイティブな近隣住民に加え、
狭い道へ突っ込む大量の車+路駐で、カオティックな混雑を見せる駅周辺を抜けて、
エロい張り紙を並べることで知られる銭湯のとこで曲がって、ちょっと進めば、そこが藤森神社。
静かな侘の風情を見せてますが、時折、車がドドーンと参道を突っ込んできたりします。


「あじさい苑」 の幟を横目に、近藤勇に額を取り去られた鳥居をくぐり、
5月5日の藤森祭では、馬が爆走する参道を歩いてると、右側に紫陽花苑が見えてきます。
タダ見防止の柵がしっかり作られてるわけでもないのに、何故かタダ見が難しい、謎の紫陽花苑。
あ、写真に写ってるのは、蒙古塚。蒙古の将兵と戦利品・兵器を納めた塚と言われる塚です。


紫陽花苑へ行く前に、まずは本殿へのお参りを済ませておきます。
境内には、紫陽花祭関連のスケジュール表が貼ってありました。いろいろ、やってますね。
蹴鞠とか、雅楽とか、舞楽とか。見たいもんです。運勢鑑定会って、どんな感じなんでしょうか。
私は競馬は全然やりませんが、藤森名物の迫力ある神馬像にも、しっかりご挨拶。


馬がらみの絵馬舎も、もちろん見ていきましょう。
「しょうぶの神様」 ということで、淀競馬場で一戦交える輩がよく必勝を祈願する、藤森神社。
絵馬舎にも、馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬馬と、
勝利への渇望と金銭への欲望、そして馬そのものへのフェティッシュな愛着が、溢れてます。


じゃあぼちぼち、紫陽花苑へ入りましょうか。
紫陽花苑は第一と第二があって、メイン受付があるのは、第一。さっきの蒙古塚がある方。
入苑料300円を支払って、「藤森神社紫陽花祭祈祷守護」と書かれたありがたい札をもらい、中へ。
あ、祈祷といっても、お払いはしてくれません、あしからず。受付は巫女さんがやってますが。


で、紫陽花です。


紫陽花です。


紫陽花です。


絵馬殿でくつろぐヤンチャな人のヤンチャな話を聞きながら、紫陽花です。


紫陽花です。


紫陽花と休憩所です。


休憩所です。


紫陽花と第一苑の出口です。


で、第一紫陽花苑を出て、本殿の東側にある第二苑へ。
こっちの受付には人がいなかったりしますが、くれぐれも無銭で入らないように。
神功皇后が戦旗を埋めたと言われる藤森発祥の地・旗塚&ぶっとい神木が、悪を見張ってます。
また、超イカつい顔をした神鎧像も、睨みを利かせてます。れぐれも無銭で入らないように。


で、第二苑名物の橋です。


橋の下です。


紫陽花と摂社の背中です。


で、紫陽花見物、終了であります。
第二苑の出口から本殿横を通り、微妙にセクシーな気もする金太郎像を眺めるの図。
紫陽花、何か、少なかったな。シーズン、もう終了でしょうか。あるいは早かったんでしょうか。
どうでもいいことですけど、摂社の裏で、子供らしき猫がミャーミャーと鳴いてました。


子猫、本当に絵に描いたような 「ミャー」 という声だったので、
中年女性グループが 「ミヤコ」 と名前をつけて、声の主の居場所を探してました。
中年女性、しゃべり方が関東系なので、おやっとか思ったら、参道にでっかい観光バス、あり。
こういうところも、観光コースに入ってるのね。手前の屋台は土日だけの営業でしょうか。


で、西参道を通って、帰ります。今度は京阪藤森駅へ向ってみましょう。
雨のせいでしょうか、車が異常に多く、ユルさと殺伐さが同居する道を歩くこと、しばし。
藤森駅、先述の通り最寄駅ではありませんが、さほど遠くもありません。徒歩10分程度でしょうか。
写真は、妙なインパクトがある肉屋の人形と、その向かいの巨大女看板、そして渋滞。


駅前商店街へ入ると、力餅食堂があったので、寄っていきました。
頼んだのはもちろん、きつねうどんとおはぎ。きつねうどんはもちろん、問答無用できざみ。
揚げと長ネギ、そして軟い麺を一気に啜りこみ、残った出汁と一緒におはぎを喰らう、甘辛の幸せ。
おはぎは、手作り感のクオリティ、高し。ゆえか、お代はしめて800円いくらと、ちょっと高め。

客層は、数が少ないので、どうこういうほどのことはありません。
老夫婦と中年夫婦、若夫婦 or カップルが、数組ずつ。あと、単独&カメの爺さんがいるくらい。
無茶苦茶面白いとか興味深いとか思う人は少ないと思いますが、
雨の日にふと立ち寄るには、いいところじゃないでしょうか。

そんな藤森神社の紫陽花苑。
好きな人と行けば、より紫陽花なんでしょう。
でも、ひとりで行っても、紫陽花です。


【ひとりに向いてる度】
★★★★
特にプレッシャーの類はないが、
特にこれといって面白いわけでもない。
紫陽花のお好きな方は、平日にゆっくりどうぞ。

藤森神社 紫陽花苑
京都市伏見区深草鳥居崎町609
9:00~16:00
6月1日より約1ヵ月間開苑
開花状況により開苑期間は前後

京阪電車 墨染駅下車 徒歩7分
JR奈良線 藤森駅下車 徒歩5分
京都市バス 藤森神社前下車すぐ

藤森神社 – 公式
紫陽花まつり – 藤森神社