祇園祭の宵々々山へ行ってきました。もちろん、ひとりで。
宵々々山。本来は「14日の宵山」と呼ぶのが正しいらしい、宵々々山。
では「10日の宵山」や「1日の宵山」なる呼称が有り得るのかといえばよくわかりませんが、
とにかくこの宵々々山から、山鉾町周辺の歩行者天国は始まるのであります。
そして、昨日までの「町の祭」は、「市の祭」を飛び越え、「府の祭」へと変貌するのであります。
府の祭。そう、市民じゃなくて府民がいっぱい来るわけですね。例えば、俺とか。昨日も来たけど。
歩行者天国と露店、そして「祇園祭」という名前に蛾の如く吸い寄せられる、辺境の民草。
そんな愛しき我が同胞たちが、この日を境に市街地のコアブロックへ一気に流入。
雅もひったくれもないDQN臭をあたり一面へ撒き散らしながら、金もろくすっぽ使うことなく、
ただただ広いだけの四条通や烏丸通を歩いて喜ぶという事態が出来します。
「府民」には大阪府民も含まれますし、また滋賀県民も京都人のような顔をして大量混入。
関西以外の観光客がまだ少ない分、ある意味、DQN濃度が最も濃い夜かも知れません。
もちろん山鉾周辺も凄まじい混雑となり、見物しにくいどころか、生還こそが重要テーゼ化。
そんな宵々々山、昨夜との空気の違いを感じながら、うろついてみました。
前夜に引き続き、駄文抜き+画像メインで淡々とお楽しみください。
宵々々山以降の祇園祭は、体力勝負。
「はんなり街歩き」とか言ってると、熱中症で倒れ、お祭りハイの府民に踏み殺されます。
まずは王将伝説の発祥地・四条大宮の王将一号店で、腹ごしらえです。
炒飯+イーガーコーテー。昼飯の12分の1の値段の食事を、そそくさと済ませます。
四条堀川の、歩行者天国開始地点。
道行く女の子に見向きもされない、四条傘鉾。
外人から「常は出ません」をアンコールされてた油天神山+太子山の子供たち。
そこらじゅう大混雑になっても、このあたりはいつもいい感じの、木賊山。
八幡市民だけが「はちまんさん」と読んでしまう、八幡山。
程よい混み方の、役行者山。
意味もなく烏丸通を群れ歩く人民、座り込む人民、そして彼方には孟宗山。
意味もなく交差点の中央で女の子たちが立ち止まる、四条烏丸。
四条烏丸から、長刀鉾、ビル、アーケード、そして多過ぎる人間を望む。
スター・オブ・ザ・ショー、ハードワーキン、ゴッドファーザー・オブ・山鉾、長刀鉾。
長刀鉾の会所付近。「京乃四季」を思い出すという貴方は、一体何者なんですか。
そして、私が一番好きな、保昌山。他の山から離れて、ポツンと立ってるところが、大好きです。
家に帰って、西洞院の居酒屋で売ってた鱧寿司を食う。普通にウマー。
客層は、歩行者天国は概ね子供の天国。子供といっても、選挙権を持ってそうな子供ですが。
奥の通の山は、昨日と同じく仕事帰りの人など地元風の人が多し。
そこへ若干子供が混ざる感じでしょうか。ただし、露店が出てる通はやはり子供の天国です。
カップル率は、昨日と比較にならないくらい、高し。しかし、その他の属性も過剰に多いので、
色気のプレッシャーに満ち溢れてるということはありません。
人が多過ぎて細かいことが気にならないというか。ただ、ひとりのアウェー感はあくまで、過大です。
そんな祇園祭の宵々々山。
好きな人と行けば、より祇園会なんでしょう。
でも、ひとりで行っても、祇園会です。
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【客層】 (客層表記について) カップル:2 (学生っぽいの) 女性グループ:1 (学生っぽいの) 男性グループ:1 (学生およびリーマン) 混成グループ:1 (学生およびリーマン) 子供:2 中高年夫婦:若干 中高年女性グループ:1 (浴衣ではなく着物のおばさんたち) 中高年団体 or グループ:1 (若い親子連れとか) 単身女性:若干 (ふらっと立ち寄り系) 単身男性:若干 (カメラマン、リーマン、変人) |
【ひとりに向いてる度】 ★★ 当たり前ながら、アウェー。 まだ混雑が殺人的なレベルに達してない分、 逆に孤独がメンタルに沁みるかもしれない。 【条件】 |
宵山
7月14日~7月16日
夕方から22時頃まで
市営地下鉄四条駅 or 烏丸御池駅
あるいは阪急烏丸駅下車
人が多いほうへ流されていけば、
そのうち辿り着く。
京都新聞 – 山鉾案内図