石清水八幡宮の鬼やらい神事へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

2012年1月29日(日)


石清水八幡宮の鬼やらい神事へ行ってきました。もちろん、ひとりで。

鬼やらい。いわゆる節分の追灘というものです。
今なお深層意識の中では旧暦のタイムテーブルがしぶとく生き続けているためか、
「本来の年越し」みたいな感じで、ある意味正月以上の盛り上がりを見せる、京都の節分。
京都市内の多くの寺社が2月3日を中心に各種祭典を行ない、大きな賑わいを呼んでいますが、
我が地元である石清水八幡宮は、節分に一番近くて早い日曜日に、鬼やらい神事を開催。
ちょっと、フライングです。何故かといえば、まあ多分、客を呼ぶためじゃないかと。
この神事、始まったのは割と最近。最近といっても、もう25年くらいはやってるそうですが。
京都市内の節分行事も、実は結構歴史が浅い復活系のものが多かったりしますが、
八幡の鬼やらいはそれらに増して新しく、イベントテイストがより濃厚です。
本気というよりはお遊びであり、開催日を厳密に2月3日とする必要がないタイプの行事であり、
ついでに鬼のクオリティも若干の手作り感が否めないものだったりするのであります。
しかし、いやむしろそれゆえに、ある種の大らかさみたいなのは、炸裂。
出てる方にも、そして見てる方にも、率直な笑顔が溢れる鬼退治と言えるんじゃないでしょうか。
この数週間前には、某大河ドラマ清盛の舞の舞台となってた、石清水八幡宮。
初詣厄除大祭と続くボロ儲け月間を締めくくるのに相応しい混雑の中、
一足早い節分を楽しんできました。


山麓・頓宮南門前の参道。車、駐車中。
駐車場のガードマンが、入ってくる車に「満車です」。道では20台くらいが、空き待ち。
ここへ来る前に見かけたケーブルも、適度に混雑。表参道の階段も、それなりに人がいました。
といっても、皆が全部鬼目当てというわけでもなく、普通に降りてくる人も結構いましたが。


スタート10分前の山上・本殿。えらく混んでます。
三ヶ日には遠く及びませんが、それを抜きにしたら一番の人出じゃないかと。
南総門から本殿正面へ至る、いわゆる鬼の「花道」周辺は完全に見物人で埋まってる感じです。
が、その辺以外は身動き取れないということもなく、ポジション移動は比較的、楽。


神事は、13時からと14時からの、2ステージ。
やることは基本、同じです。まず南総門脇で、神職・巫女・太鼓グループ・年男・年女が、修祓。
太鼓を威勢良くならしながら、本殿前へはせ参じます。


で、「鬼やらい人」なる人が、桃の枝で作られた弓で四方を射つ、と。
「上に構えてやめ、水平に構えてやめ、下に構えて射つ」 アクションを4方向で繰り返し、
やはり桃の枝で作られた剣を振りかざし「鬼やろう」と叫んでいると・・・


出ましたよ、鬼。


小さい子供を泣かせまくりながら、鬼、南総門を通過。


号泣と爆笑を誘いながら、鬼、本殿へ侵攻。


本殿へ到達した鬼、特攻。


で、豆で返り討ち。


ボコボコに返り討ち。


返り討ちされ過ぎて、顔面崩壊。


「おぼえていやがれっ」と、啖呵を切るような仕草ののち・・・


鬼、敗走。


本殿では、「喧嘩すんな」みたいなアナウンスの後、豆まき。


鬼、手水場で写真撮影&募金活動。


小さい子供を泣かせまくりながら、トータル40分ほどで終了。
これを2回繰り返すという感じです。2回目は若干人が減りますが、人圧は大差なし。


神苑では「うまいもん市」と称し、B級グルメの屋台が並んでます。
一番長い行列が出来てたのは、富士宮焼きそば。やっぱり、どこでも人気ですね。
八幡名物の走井餅&赤飯や、何故かがんこ寿司が作った巻き寿司などの販売も、あり。
休憩所では、単なるきつねうどんと見分けがつかない八幡宮名物・厄除うどんの販売もあります。


手水所の横では、御神酒を振る舞い中。
どうでもいいことですが、これがまあ、量多い。紙コップに半分くらい、入ってました。
味こそ薄めですが、車で来た人は要注意です。私は数杯いただきましたけど。うぃ~っ。

客層は、完全に地元テイスト。
駐車場には他府県ナンバーも混在してましたが、テイストは徹底して関西ネイティブ。
メインは親子連れ&家族連れで、若い子連れから多世代家族、中高年家族など、いろいろ。
そこに、中高年夫婦や地元系おばさんグループ、小学生の子供が混ざる感じ。
カップルは、限りなくいません。いても、地元テイスト。観光 or 物見遊山の外来客は、皆無状態。
子供と30代以上が多い客層であり、おおらかでまったりとした、田舎祭の風情が漂います。
DQN上がり感は結構濃厚ですが、DQNそのもの感は希薄。
単独は、カメラ爺さんとカメラマンと変人。おひとりさまな女は、微量。

そんな石清水八幡宮の鬼やらい神事。
好きな人と行ったら、より鬼やらいなんでしょう。
でも、ひとりで行っても、鬼やらいです。

【客層】 (客層表記について)
カップル:若干
女性グループ:若干
男性グループ:若干
混成グループ:0
子供:1 (地元の子)
中高年夫婦:1
中高年女性グループ:1
中高年団体 or グループ:7
  (若3老4くらいのバランス)
単身女性:微量
単身男性:若干
【ひとりに向いてる度】
★★★★
色気のプレッシャーは、無さ過ぎるくらい、無い。
再生産系のプレッシャーは、かなり濃いかも知れないが。
客はよく笑い、子はよく泣く。
この雰囲気を味わうためにも、来て欲しいとは思う。
鬼のショボさには、目をつぶってほしい。

【条件】
日曜 12:30~14:50

 

石清水八幡宮
京都府八幡市八幡高坊30
通常拝観 だいたい6:00~18:00

京阪電車八幡市駅下車 男山ケーブル乗り換え
男山山上駅下車 徒歩約5分
ひたすら階段の場合は、徒歩約20分

石清水八幡宮 – 公式

石清水八幡宮 – wikipedia