銀閣寺へ紅葉を観に行ってきました。もちろん、ひとりで。

2012年11月25日(日)


銀閣寺へ紅葉を観に行ってきました。もちろん、ひとりで。

うちのモットーは、京都メジャースポットの単独正面突破です。
である以上、金閣寺銀閣寺は、絶対に避けるわけにはいかないスポットです。
しかも、金閣寺は、実に独男臭い奴が燃やした寺。銀閣寺は、実に独男臭い奴が建てた寺。
本来なら、真っ先に特攻をかけてなければいけません。しかし、今まで行くのを躊躇していました。
何故か。それは、行くのが面倒臭いからです。どっちも私の家から、何となく遠いからです。
京阪沿線に住む私にとって、金閣寺はあからさまに、遠い。銀閣寺は、出町柳から微妙に、遠い。
微妙に遠いのはキング・清水寺も同じなんですが、あそこは諸般の事情で近くをよく通るし、
ライトアップや行事各種など、「行かねばならぬ」 と腰を上げさせられるイベントが多く催されます。
しかし金閣&銀閣は、そういうのが、あんまりありません。ライトアップとかも、ありません。
何か、行く機会がないのです。行く機会というか、行く気を起こす機会がないのです。
そんな感じで、「そのうち行く」 「何かあったら行く」 「行こうと思えば何時でも行ける」 とか思いつつ、
結局は金閣&銀閣、さらには清水寺さえ行かないまま一生を終える多くの京都人と同じく、
私もまた 「どうせ絶対行くから」 と思いながら、一向に足が向かなかったのでした。
これは、いかん。こんな怠惰な理由で必須スポットを放置するのは、どう考えても、いかん。
というわけで、敢えて最も混みそうな紅葉ピークの連休日曜に、金閣&銀閣を連続特攻しました。
こちらの記事は、その前半戦にあたる銀閣寺篇。寺が出来たのと、順番が逆ですが。
何故逆かといえば、義政の幽玄の美を先に見ることで、義満の絢爛さを浮き立たせてみようと、
深遠なことを考えたためではなく、単に銀閣の方が京阪の駅に近いからであります。
あ、銀閣寺の説明、要りますか。ああ、要りますか。そうですか。
でも面倒なので、しません。自分で調べてください。


京阪出町柳駅を出て、今出川通を30分近くもテクテクと孤独に歩き、
白川通を越えてからは大量の観光客と共に哲学の道を歩いてやってきた、銀閣寺門前。
参道が、人間で埋まっております。参道が、幽玄の美を求めてやまない人間で埋まっております。
いや、実際は道が狭いだけなんですが、それにしても初手から大迫力の混雑ぶりです。


そして総門に辿り着くと、案内板の上に早くも、紅葉。


銀閣寺垣の参道を歩く人間、そしてチケット札。


中門を抜け、五葉の松、唐門、壁、人間、そして彼方に紅葉。


逆光の銀閣、紅葉、そして両者を見上げる人間の後頭部。


銀沙灘、その周囲を歩く人間、その彼方に紅葉。


特別拝観をやってる方丈、銀沙灘のすそ、そして人間。


方丈前から見る、銀閣、銀沙灘、向月台、そして人間。


向月台、紅葉、そして人間。


紅葉と銀沙灘、向こうに方丈、そして人間。


錦鏡池と橋、池に落ちる落葉、そして人間。


錦鏡池と橋と人間、そして錦鏡池に反射した橋と人間。


たぶん白鶴島、仙袖橋、仙桂橋、そして奥に紅葉と人間。


錦鏡池、東求堂、紅葉、そして左下に人間。


やはり錦鏡池、東求堂、紅葉、そして今度は右下に人間。


東求堂に映る、水面の反射光。


お茶の井近辺の山道、竹、そして人間。


知らん間に登った山上から見る、紅葉、銀閣、そして彼方に吉田山。


望遠で見る、実にストライプな銀沙灘と、人間。


市街地を借景として見る、銀閣と紅葉。


錦鏡池と仙人州の紅葉、そして木に隠れた銀閣。


銀閣の裏で見かけた、落葉。


銀閣の裏の紅葉、そして人間。


出口間際にある売店とトイレ、そして人間。


改めて見てみた、銀閣の後姿。


かつては水色が塗られてたとかいう、銀閣の屋根の裏と、紅葉。
そして、退出したらやっぱり参道を埋め尽くしてた、人間。さあ、次は金閣寺だ!!

客層は、ベタな観光客メインの烏合。
男性グループの比率が気持ち高いようにも思えましたが、
基本、どこかの層に偏りがあるような感じの客層ではありません。
カップルは、それなりに数はいますが、恋愛ハイの場か騒ぎは大したことなし。
たまたまなのかも知れませんが、遠来系より近隣系が多く、観光ハイの方も大人しめ。
といっても、根が落ち着いてる感じでもなく、むしろ妙に大人しく振舞ってる感じ。
単独は、男のカメがちょこっと。女は、いなかったんじゃないでしょうか。
人圧は御覧のように、どう逃げようもなく、酷いです。完全に、レミングの行進状態。
ただ、その割には荒んだ空気は、妙なくらいにありません。
幽玄の美の力が発揮されたというところでしょうか。

そんな銀閣寺の、紅葉。
好きな人と観たら、より紅葉なんでしょう。
でも、ひとりで観ても、紅葉です。

【客層】 (客層表記について)
カップル:2
女性グループ:1
男性グループ:1
混成グループ:1
子供:若干
中高年夫婦:1
中高年女性グループ:若干
中高年団体 or グループ:3
単身女性:若干
単身男性:若干

【ひとりに向いてる度】
★★★
意外にプレッシャーは、希薄。
決して居心地はよくないが、鬼門・獄門というわけでもない。
ただし、人圧そのものはどうしようもなく、激烈。

【条件】
日曜 11:40~12:50


銀閣寺 (慈照寺)
京都市左京区銀閣寺町2
夏季(3/1-11/30)8:30~17:00
冬季(12/1- 2/末日)9:00~16:30

京都市バス 銀閣寺道下車 徒歩約5分
or 銀閣寺道下車 徒歩10分
京阪電車 or 叡山電車 出町柳駅下車 徒歩約30分

銀閣寺 – 臨済宗相国寺派 – 公式

慈照寺 – Wikipedia