快活CLUB京都南インター店で聖夜を過ごしました。もちろん、ひとりで。 【前篇】

2023年12月24日(日)


快活CLUB京都南インター店で聖夜を過ごしました。もちろん、ひとりで。

メリークリスマス!!地獄のクリスマス単独お泊まりネタ、2023年版でございます。
といっても近年はネタ切れ感が著しく、コロナで色んなことが色んなことにもなったため、
中断したり日和ったり、あるいは単に酒呑んで寝てたりと不調気味ではありました。
そんな中、苦し紛れや悪あがきを続けながらも掴み始めたのが、 「港」 というキーワードです。
2021年に訪れたのは、海の京都の名勝・天橋立に近い門前都市として海運が大いに栄えた、宮津
2022年に訪れたのは、巨椋池の畔にて交通の要衝を一時担い、木幡関連の伝承も豊かな、六地蔵
共に、かつて栄えた後に衰退した歴史を持ち、そして現在は別の意味で変化が著しい場所でもあり、
「港」 という物理的境界の側面と、歴史の変化という時間的境界の側面を、併せ持っています。
当サイトが裏テーマとして掲げる 「境界」 の追求としても 「港」 は実に相応しい探訪先となるでしょう。
となれば、続く2023年もやはり 「港」 をテーマと定めて聖夜を過ごす場所を選ばねばなりません。
が、誠に遺憾ながら海の京都方面へ遠征する時間も金も、今の私にはありません。では、どうしよう。
そこで思いついたのが、南インターです。名神高速道路の、京都南インターチェンジです。
南インターが立つ京都市南部エリアの鳥羽一帯は、鴨川と桂川の合流点であるため水の利が良く、
鳥羽 aka 草津湊 aka 横大路として、淀川経由で瀬戸内海へ直結する舟運の港を長く担っていました。
また、この利便性を活かして、平安末期から中世にかけては鳥羽離宮が営まれた地でもあります。
そして何より、現在は高速のICとして現代京都の 「陸の港」 となっているのも、此地の面白いところ。
おかげで近辺にはラブホが偉い勢いで林立しており、境界ならではのアジール感も事欠きません。
正に此処は過去/現在の境界であり、同時に日常/非日常の境界でもあるのです。実に素晴らしい。
高速爆走で生死の境界を跨いだ後にラブホへ単独特攻するような真似は流石にもう出来ませんが、
上手い具合に、南インターの近くにはネットカフェ・快活クラブ南インター店が立ってます。
そこで今回はこのネカフェに投宿して、現代の京都の 「港」 を徘徊してみたのです。


快活CLUB、個室は予約出来るんですね。なので南インター店、押さえときます。満室だと困るし。
そりゃ、リクライニングの普通席に飛び込んで聖夜を過ごすのも楽しいですよ。でも、今回は厳しい。
今夜の主役は快活ではなく、あくまで南インター。南インター店が満席で入れないと意味ありません。
ので、予約。泊まれるネカフェなら、近くに別の快活もあります。北へ少し走るとアプレシオもあるし。


もっとも私は自前の車がないので、北へ少し走るどころかインターへ行くのにも電車を使います。
南インターの最寄駅は、市営地下鉄烏丸線の終着駅にして近鉄京都線の接続駅でもある、竹田駅
かつて伏見港と洛中を結んだ京電と同様、現代京都の港のアクセスとして建設された・・のは嘘です。
ただ駅の上は、名神が走ってます。ホームの奥の方に、駅をまたぐ高速の高架が見えるでしょうか。


ゆえに高速上には高速バス停があり、竹田駅とはエレベーターで直結してる・・・というのも嘘です。
確かに駅の上は名神の巨大な高架が走ってますが、高速バス停があるのはもう少し東の深草の辺
では南インターがすぐ近くにあるかといえば、さに非ず。此処から10分ほど西へ歩いた先にあります。
それだけ電車と車は動線が違うということでしょう。あ、でも南インター方面のバスは割と多いですよ。


バスは確かに便利です。しかしこの辺は、鳥羽離宮の跡地。関連スポットも少なくありません。
夜とはいえ、徘徊しながら向かうのも乙でしょう。私も、少し歩いて南インターへ向かおうと思います。
名神から一旦離れ、竹田駅の少し南で現れるのは、城南宮参詣通。昭和に出来た新しい参道です。
城南宮鳥羽離宮の鎮守社であり、東西に伸びるこの参道の周囲にも史跡が多く残っています。


鳥羽離宮は、草津湊があって交通至便であり、水郷としても風光明媚な鳥羽に建立されました。
南殿/北殿/泉殿/馬場殿/田中殿といった御所が建ち、御堂や庭園も多く築かれたといいます。
中世以後は荒廃しましたが、現代にも地名や伝承は残り、いくつかの建築は再建とはいえ健在です。
安楽寿院南陵 aka 近衛天皇陵も、そのひとつ。真っ暗ですが多宝塔のシルエットはわかるでしょう。


鳥羽離宮の発掘調査が本格化したのは実は高度成長期で、契機はもちろん名神高速の建設。
当時この辺は、点在する史跡や宮内庁管理地を除けば概ね農地であり、開発は比較的容易でした。
開発は高度成長終了後も盛んで、洛中では建設が厳しそうな巨大ビルも 「らくなん進都」 として誘致。
新城南宮通を巨大高架で跨ぐ新堀川通の彼方、モノリスの如き京セラビルの姿が見えるでしょうか。


そんな現代建築の足下に宮内庁管理地がひっそりとあったりするのも、この辺の面白いところ。
ひときわひっそり、おまけに余りに真っ暗なこちらの宮内庁管理地は、白河法皇の成菩提院陵です。
白河法皇は、あの白河法皇です。院政で知られ、何より鳥羽離宮を作り始めた、あの白河法皇です。
それにしては、余りに暗い。隣のクリーンベンチャー21から漏れる光が、唯一の光源になってます。


クリスマスにライトアップしてる宮内庁管理地というのも考え物ですが、写真は確かに撮りにくい。
なので、明るめの所にも寄っときましょう。新城南宮通を西進した先の、浄菩提院塚陵墓参考地です。
こちらは、白河法皇陵と比べると多少明るいですね。何せ目の前に、ラブホ大集結ゾーンがあるので。
名神は、高架道路や高層建築のみならず、インターチェンジに付き物のラブホも引き寄せたのです。


こうして見ると、絶倫帝・白河法皇の妖気に導かれたようでもある、鳥羽離宮跡のラブホの大群。
クリスマスらしい輝きです。ふらふら歩いてる奴は私ぐらいですが、車はもちろんそこそこ入ってます。
コロナ禍の頃なら私も特攻出来たかも知れませんが、今では無理でしょうね。商売繁盛で何よりです。
あれ。何か私、史跡を全然見てませんね。デカい高架やビル、あるいは光るラブホとかばっかりで。


だってこの辺の史跡は本当に宮内庁管理地が多く、暗いんですよね。目立たないんですよね。
でも、城南宮は違います。南インター前の看板がこんな超巨大な感じでバーンと目立ちまくってます。
都の裏鬼門にして方除神であった城南宮、目の前に南インターが出来てからは交通安全の神を兼任。
境内は車の魔除ドライブスルーも完備です。この御利益があれば、多少ぶっ飛ばしても死にません。


で、その看板の目の前にあるのが、南インター。到着しました。ビュオ━━━━━━━━━━ン。


京都の名神高速のゲートであることを示す看板がドド━━━━━━━━━━━━━━━━ン。


そしてビュオ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ンと走る車の脇に、手向け花。アーメン。
・・・もう既に、帰りたい。でも時間は、予約しといた20時半になりました。そろそろ快活、向かいます。


快活南インター店は、名神高速と交差するR1を南へ数分ほど歩いた先に建つネットカフェです。
正式名称、快活CLUB京都南インター店。そう、此処が私の今夜の宿です。聖夜を過ごす宿です。


この立地ゆえ南インター店は典型的なロードサイド店であり、1階は全て駐車場の正倉院様式。
外観は3階建てっぽくて、屋上にも何か乗っかってますが、店舗自体は平屋。ただやはり、大きい。


ロードサイドゆえ、周囲の飲食店は豊富です。店の真向かいには、マクドナルドも営業してます。
これはもう、夕食はチキンナゲットでも買い込んでクリスマス気分を盛り上げるしかありませんね。


で、予約通りに入室。1畳程度のサイズに密閉された、鍵付完全個室というものでございます。
マット室は、文字通り部屋のほぼ全域がマット。設備は、PC、空気穴を調整する形の空調、あと毛布。
空気穴から流れてくるのは、もちろん暖房。外は死ぬほど寒いですが、寒さを感じることはありません。
狭いといえば果てしなく狭く、部屋とも言えぬような部屋ですが、とりあえずはゆったり出来そうです。


鍵付完全個室、何より不便なのは店内で提供されるドリンクバーの飲み物を持ち込めないこと。
風営法とか条例とかの関係で、ダメなんだそうですよ。店内で出してるオーダーの飯さえ、搬入禁止。
店側が出すものは全て、個室ゾーン前の会議室テーブルみたいな場所で食う&飲むしかありません。
面倒ですね。その代わり持ち込みは自由なので、自前で買ったむぎ茶でまずはウェルカムドリンク。


で、一服したら、少しPCを操作。ネットカフェで出会いでも見つけようかな。


いや、TVや動画が色々観れるみたいですね。あ、バンダイチャンネルもある。


なら 『ダグラム』 を観ざるを得ない・・・ジャッキー・ザルツェフの勇姿を観ざるを得ない・・・。


ザルツェフ少佐 (後に少尉、そして禁錮30年) の数奇な人生を見つめざるを得ない・・・。


いかん、もっとクリスマスらしいものを観なれれば。と思ったら、NHKで顔見世やってる。


金ある時は席がなく、席ある時は金がない、顔見世。今年も観れなかったで、これで観よ。


で、そのまま有難く観続けてたら、終了。時間は23時半を回ってました。腹減った。


ので、そろそろチキンナゲットを買いにマクドナルドへ行こうかと外へ出たら、店は真っ暗。あれっ。
ロードサイド店のくせに、ドライバーはまだまだ大勢走ってるというのに、24時間営業じゃないのか。


せめてクリスマスくらい頑張れよ、マクドナルド1号線城南宮店 (ちなみに同店はこの後閉業) 。
と思いましたが、閉まったものはしょうがありません。すっかり遅くなった夕食のためにも、一旦外出。
快活は外出が自由なので、外で夕食を何とかして、あと南インターにもちゃんと挨拶しようと思います。
が、外に出るとR1は割と真っ暗。開いてる店、全然なかったりするんじゃないだろうな。以下、後編

快活CLUB京都南インター店で聖夜を過ごしました。もちろん、ひとりで。 【後篇】


 
 
 
快活CLUB京都南インター店
京都市伏見区中島中道町9
年中無休 24時間営業

市営地下鉄 竹田駅下車 徒歩約25分
京都市バス 国道赤池下車 徒歩約3分

快活CLUB京都南インター店 – 公式